動かない秒針が時間を教えた
時計が壊れた。
入社祝いでばあちゃんに買ってもらった、紺色の文字盤がかわいいお気に入りの腕時計。今朝いつものように玄関でそれを付けようとしたら、11時を指していた。寝坊したわけではない。
すぐに思ったのは、「買ってもらったばっかりなのに、なんで!?」だった。ガサツな性格ゆえ知らないうちにまた何かやらかしたのか。落とした? 金曜日までは普通に使っていた。水没はさせていない。なんで? そんなすぐ壊れる??
……と、考えたところで気付く。買ってもらった入社時から、すでに2年以上が経っている。一瞬呆けた。漫画だったら私の頭上にデッカい赤色の「?」が浮いていただろう。
2年で時計が止まるのが早いのか遅いのかは、物の質にもよるだろうしわからないけれど、私の不注意のせいで壊れたとは言い切れないような気がする。そんな時間が経っていた。知らぬ間に。3年目、という認識はしていたつもりだったけれど、これを買ってもらったの、もうそんなに前になるのか。
エレベーターを降りながらそんなことを考えていたらやたら格好つけたタイトルの一文が浮かんだから、こうして約2ヶ月ぶりにnoteを開いている。
時計は電池を交換すれば直るだろう。てか直ってもらわないと困る。大事な時計。もう少しものを大切に扱う癖をつけたい。
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去年くらいから能動的に幅広く音楽を聴くようになった。そして今年の3月から推しがレコメンのパーソナリティーになって、新曲に触れる機会により恵まれている。(Apple MUSIC、曲単体でリンク載せられなくなった?)
これもレコメンで流れたもの。実際に流れた曲は『カウントダウン・ラグ』だった。イントロで直感的に好きだと思って、まずはアルバムを聴き始めた。
そうしていたら『深夜6時』のAメロ(上記)がぐさーーーっと刺さった。抜けなくなった。感激……!、みたいなプラスな感情よりは、どちらかというと掘られたくないところを思いっきり抉られたような、めちゃくちゃ痛い感覚。これをきっかけにレトロリロンというアーティストの曲を全曲聴いた。そして今日腕時計が止まって、また改めて、これが、ぐさーーーっと。
途方もない未来。そんなフレーズに感情移入してしまう自分が嫌だ。先ばかり見て焦って、〈今日を過ぎるだけの日々に気がつかない〉。肌身離さず付け続けていた時計と過ごした年月にも気付かない。
『深夜6時』。午前6時ではない。この曲において6時は「深夜」。ようやく体力に限界がきて眠りに入れる時間帯なのかも。〈眠れない夜だけが僕の味方〉。
なんか最近note開いてもマイナスなことしか言ってないな。このほかにもこれ聴いて! って書きたい曲はたまる一方だし、ライブの感想が4本も(!?)下書きに眠っているし、それを書けていない分仕事その他に時間を注いでいるのならまだいいものの、それすらできていない。
大丈夫、別に元気だよ。
でも起き上がりたい。早く。
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