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最近私がポチッた本

ポチリたい本が沢山ある中、最近ポチッた本。

経済学者の田中秀臣先生と経済アナリスト森永康平さんの

田中秀臣・森永康平の
「Nippon学」三浦春馬、『日本製』、文化と経済      

春馬さん関連で言えば、大好きな「日本製」と「世界はほしいモノにあふれている」「天外者」をもとにお二人が対談されている。

勿論それだけではなく、経済学からの視点で素人にもわかりやすく読みやすく興味深く書かれている。(対談形式だというのも読みやすさの一つかも)

今日は、仕事から帰ってから春馬さん関連まで読み進めた。読み進めたというより、途中でやめられなかったのだが…
気持ちが気忙しいしばらくは、春馬さん関連の部分だけ読むことをお許しください。

読んでみて、私は率直にとても嬉しかった。

このお二方は、専門的な分野から春馬さんを見てくれているけれど、専門的立場からきちんと正当に評価して下さっている感じがしたのだ。本心で話してくださっている。

『日本製』について

とても大好きな本で、何回読んでも飽きなくて素晴らしい内容だと思っているけど、語彙力のない私にとって、どうやってその素晴らしさを表現していいかとても難しい。並ぶのはありきたりな言葉ばかり。
でもそこは経済学専門のお二方!私が心の中で漠然と思っていたことを専門的かつ的確な言葉で話して下さっていて(当たり前ですよね)、まるで私が褒められているかのようにやっぱり嬉しくなる。
これって、どの方が春馬さんを褒めて下さっていてもいつも自分が褒められているかのように同じ誇らしい気持ちになる。もはや自分の子供や家族みたいな感覚だから。

私が発するようなチープな言葉ではなく、もっと深く重みがあり、三浦春馬さんの「日本製」にふさわしい表現でというか。それだけ「日本製」は価値のある内容であるというか。
文化の継承についてだけではなく、JAXAや広島原爆についてなどにも書いてある。専門家には気付かなかった視点から春馬さんは見ているんだそうで。
ただの伝統産業の話ではなく最先端産業の話で、非常に文化的に深みのある本だと。 

言い得て妙。

「日本製」に掲載されている春馬さんが撮影した写真も、その作品のみではなく作成している人の手だったり腕だったりを写真に収めていて、まさに俳優三浦春馬として、肉体的にドラマなど作品づくりにどう活かしていこうか、その写し方に表れているのではないかと書かれている。
人の顔や体全体、そして作品をカメラに収めるのは一般的であるが、「日本製」の春馬さんの写したスナップ写真はそうではなかった。読み返してみるとほんとそうだ!確かに手元をクローズアップして写している。

意識的にそうしていたかどうかはわからないけど、春馬さんの感性がそう捉えたのだろうか。
だとしたらやっぱり春馬さんて凄い人だ。

そして

現場に足を運び、当事者の話に耳を傾ける

このように当たり前の事をする事はできそうでなかなか難しいけど、春馬さんはとてもとても忙しい中きちんとやっていた。その事を一生懸命やっている春馬さんを想像してみるが、感心と尊敬しかでてこない。この点についてもリスペクトしている。と書いてくださっている。

同世代の職人さん達とも積極的に交流していたとも。
コロナ禍で大変になり始めた頃、この時に交流した方々から「一緒に仕事をやろう」「一緒に農業を」と誘われたらしいけど、春馬さんだったらきっとどんな所てでも全力で与えられたことを全うしていたと思うから、誘って頂いた通りに転職していたらなあ…なんてこともふと頭をよぎる。

でもやっぱり、表現者「三浦春馬」が好き。

春馬さんは、ラスコーリニコフを演じるに当たり哲学を勉強しただろうし、五代さんを演じるために論語も勉強したのだから、精神性はとても高かったのだろう。
役の作り方も、その人のバックボーンを調べ全部を含めて演じようとしていたのだから、物事を見極め本物を感じ取る感性は年々研ぎ澄まされていたかもしれない。

素顔は、チャーミングでキュートな天然で至極ナチュラルで普通の心優しい青年だと、皆さんはもうご存知のはず。
むしろ私を含め皆さんは、そちらを自然に春馬さんから受け取り、強く惹かれたのではないかしら。
それでいてあのビジュアルなのだから、虜になって当然!
それらのギャップに、皆さんやられてしまうんだよ?春馬さん!

教養のある人とは、「単に頭が良い悪いと言う以前ひにいろいろなジャンルの知見を幅広く持っている人を指す」と書かれていて、勉強家で努力の人の春馬さんは本当にこの先生方の言われる教養のある人にぴったりだった。 

『三浦春馬は三國連太郎』

春馬さんは、言語過剰な三國連太郎さんに似ているとも書かれていた。言語過剰な部分もピックアップされていたが、なるほど、言われてみればそうなのかも。幼い頃は「うんちくくん」と言われたくらいなのだから。
この言語過剰が過ぎると哲学者ということになるらしい。
自分の本当の思いや考えを相手に伝えるため、一生懸命言葉を選んで考えて、丁寧に話をしてくれていたんだろうなと思う。でも決して我を通すわけでもなく。(頑固でこだわりが強く譲れないところはあっただろうけど)
哲学者がピッタリの春馬さん。

『天外者』について

五代友厚について、私が読んだ伝記より経済学的に詳しく書かれていて非常に勉強になる。

五代友厚は、批判されつつも民間の力を最も重視していたから、どこに軸足を置き最終的にどこにひょうかされかたかがエンディングの民衆の燈明に表れていると田中先生は仰っている。それが春馬さんを想うファンの弔いの気持ちと重なると。
やっぱりまだまだ春馬さんの事を考えると、涙なしでは観られないシーンだ。

「当時のインサイダー的な役割の岩崎弥太郎とアウトサイダー的な役割の坂本龍馬の中間的な位置にいて評価されにくい五代友厚を、春馬さんは最後の演説の場面も含め見事に表現しきった」とも仰っていて、演説の場面で泣いてしまった私はまた読んだだけで感動した。演説の場面は、きっと春馬さんの本音だったんじゃないだろうか。

またこの4月には「天外者」が上映される。
春馬さんの想いを受け取りに、何度でも五代友厚に逢いに行かなくては!

『世界はほしいモノにあふれている』について

春馬さんの美味しいものを食べるシーン。
大きな口を開けて美味しそうに頬張る姿は幸せそうで、脳裏に焼き付いている。この多彩な表情を先生は、わざとらしくなく人間的な魅力と俳優としての資質を感じるとの事。

「彼の直感と本気の結晶」

であり、この「せかほし」の世界観の全てを「三浦春馬」体現してくれた。と。

「三浦春馬に完敗だ」

とまで仰っていてくださっている。
もう嬉しくてたまらない!
春馬さんのハッピーが画面を通して伝わってくる上質な番組なのだ。
役者として作品の中で演じているときは、役作りをしてめいいっぱい追求して撮影に挑むのだろうが、「せかほし」の春馬さんは極めてナチュラルだったことを感じている。

直感に従って決まったフィールドからはみ出していく。その過剰さからうまれるモノの素晴らしさを春馬さんから教えてもらった。    

田中秀臣・森永康平の「Nippon学」三浦春馬、
『日本製』、文化と経済 より   

いつか「三浦春馬」という本物は、きっと必ず伝説になる。
そう信じている。





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