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上手すぎた高校生

高校生の「あきくん」

ボランティアで出会った、高校3年生のあきくん。
1年生の時からずっと参加しているらしく、すごいなぁ。と感心した。

大人しそうであまりしゃべらないのかなという印象を持ったので、お昼ご飯を一緒に食べることになった時は、正直、気まずいなと思った。

でも、、、彼は私が思っていたより一枚も二枚も上手だった。

最初はやっぱり、年上として積極的に話題をふったけど、ほどよくタメ口を挟んで、きちんと目を見て柔らかに話す様子には、全く気まずさを感じなかった。

大学生からしたらただの沈黙を逃れるための雑談に過ぎないし、これから会うこともないだろうから、聞いてどうするのという感じだったが、きっと彼は違った。
本当に相手のことが気になって、知りたいと思っていて、質問をしているような印象を受けた。

いつも話題を振って会話を回していると疲れるけど、あきくんと話している時はそうではなく、むしろ心地よかった。
こりゃ子どもに好かれるわ。高校生のなせる技とは思えなかった。


相手に対する質問が「テクニック」になってしまったのはいつからだろう。
単純に、気になるという気持ちが動機じゃなくなったのはいつから?

あきくんの持つ独特の空気感。
おしゃべりではないけど、人懐っこさがにじみ出てて、柔らかな温かいあの感じ。

真似したい。私もそうなりたい。
もっと話したい、居心地がいい。と思ってもらえるような会話ができるようになりたい。

高校生男子、侮るなかれ。


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