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今週の読書録(2024.6.22)


くろねこカフェのおやつ 泣きたい夜のマロングラッセ

「くろねこカフェのおやつ」シリーズ2冊目は、主要な登場人物は前作同様に同じテイストで進む安定感ある小説。

今回も周囲の人が旅立った後に残された人と思い出をたどるように記憶に残るお菓子を味わう。
書籍紹介のように泣くことはなかったものの、ほんわりした読了感。
短編集なので、移動の途中にも読みやす一冊です。

あなたなら、最後のおやつに何を用意しますか?

若くして葬儀会社を継いだ谷中風花の悩み。
それは、ベテラン社員の岩清水との確執だ。
彼の前時代的なやり方にストレスを感じる中、
兄が店主を務める「くろねこカフェ」には、
「くろねこのおやつ」の依頼が入ってくる。
それは故人が想いを伝えられる風花の会社のサービスだ。
ひきこもっている娘に遺した母の想い、
長年連れ添った伴侶への想い、
そして岩清水にも遺された想いがあって……。
切なく優しいメッセージに感涙必至の物語。

Amazon紹介より

キッチン常夜灯 真夜中のクロックムッシュ

長月天音さんの「キッチン常夜灯」シリーズ2冊目は、前回同様夜に読むと危険な一冊。
仕事帰りに疲れたときに心にも影響補給できそうなメニューが登場します。
お仕事小説の要素もありますが、大きなピンチはないので安心して読める小説です。

恋も仕事もうまくいかなくても――私が私と向き合う場所がここにある。

夜から次の日の朝まで開いているビストロ「キッチン常夜灯」。同期の南雲みもざに連れられて、34歳のつぐみは初めて店に足を踏み入れて以来、「今日は常夜灯に行く」ことを、仕事のモチベーションにしている。つぐみは、みもざが店長を務めるチェーン系レストランを経営する株式会社オオイヌ・本社営業部に所属している。「女性活躍」の目標のもと、女性が店長になった代わりに、ベテランの男性社員が本社勤務になった。そんな彼らに気を遣いながら、日々仕事に忙殺されているが、直接お客さんと接するわけではなく、やりがいを見出すことが難しい。結婚を意識する彼氏とも、最近ぎくしゃくしはじめている。仕事で疲弊する分、オフを充実させようとするものの、充実が何なのかが自分でもよく分からず、毎日不満とストレスだけが蓄積されていく。そんなある日、秋のデザートメニュー開発を頼まれてしまい……。

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心に効く美容

昨年のベストセラーに続いてMEGUMIさんの美容本。
前作の影響でシートマスクを常備しています。
『心に効く美容』は、前作のテイストを踏襲しつつ、インタビュー記事などの読み物ページが多めの構成でした。

「メンタル強い」「ブレない」と思われがちなMEGUMIが、
10年間さまざまな経験をし、あらゆる美容法を試した末にたどり着いた、
「心に効く美容法」と「思考法」とは??

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パリジェンヌはすっぴんがお好き

転職した際に考える「職場で浮かない服装」、季節や周囲を意識した「着回しコーデ」、どうやらフランスではない概念のようです。

藤原淳さんがフランス企業で出会った人たちがファッションを選ぶ基準は、自分らしさと自己表現。
周囲がどう感じるかは一切気にせず、自分ウケを極める同僚たち。

働くことの価値観、プライベートのスタイルも日本の一般的な認識とは異なりますが、読み進める中でこういう考え方もよいかもしれないとどこかスッキリする一冊でした。

ルイ・ヴィトン本社に17年間勤務しPRトップをつとめた「もっともパリジェンヌな日本人」が、どうすれば自分なりの生き方を貫くことが出来るのかを提案する本。悩みも愚痴もため込まないパリジェンヌの生き方、恋愛、仕事術を学び、日々の生活で簡単に実践できる本です。

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がんばるのをやめたらうまくいった

無理しないことが大事というスタイルの心が軽くなる一冊。

世間でよくある意識高い系や自己啓発本とは逆説的な内容が並びます。
「いつも笑顔」「気をつかう」「ポジティブに過ごす」
できないときもあります。
いつも頑張っていれば、気を抜くときも大事。

心が疲れた時には、無理をしなくてもよいと一息つける内容です。

「がんばるのをやめても大丈夫」
そう、自分に許可を出してあげよう。
無理してがんばることをやめるだけで
どんどんうまくいくから。

SNSで大人気の予約の取れない心理カウンセラーが教えてくれる
無理せず、あなたのままでラクに生きるための考え方を収録!

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ケーキ食べてジム行って映画観れば元気になれるって思ってた

こちらもストレス解消の定説とは逆の考え方が書かれた一冊。
ストレス解消のためによく言われる「甘いものを食べる」「運動する」「何も考えずに寝る」。
これで解消できるのであれば、たくさんの類似ジャンル本は出ていないはず…

ストレスは「予防」が一番ですが、もしも蓄積された際には、難しいことは考えすぎずに自分が楽だと思うことをする。
これまでのストレス対策本で何か違うと思った方には参考になるかもしれません。

世にあふれかえっているストレス解消法。
お酒、運動、映画鑑賞、人と話すなど、その方法はさまざま。
でも自分を元気づけるためにしているのに、逆に疲れたり、落ち込んでしまうことも。

「お酒を飲んで忘れようとしたけど飲み過ぎて罪悪感が……」
「発散するために運動をしたらひどく疲れてしまった」
「気分転換に友達と遊んだのに楽しめなくて落ち込んだ」

ストレスを解消するはずが、むしろ悪化してしまう……。
これはストレス解消法の正しい使い方を知らないからです。

ただお酒を飲めばいいのではなく、ちょうどいい飲み方が知る、
激しい運動で疲労するより、ほどよい運動量におさえる、
無理に楽しいことはせず、ときには感情に浸るなど、
ストレス解消法にはコツがあります。

本書では、多くの人がなんとなく捉えているストレスの正体、そしてその正しい解消法を解説。
「何をしてもまたストレスが溜まる」と悩む人たちに新しいストレスとの付き合い方を提案します。

Amazon紹介より


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