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波累の話⑧

あの子は可哀想。

私は、いつも言われてきた。
言われる度に泣いてしまいそうになるのは、
多分、悔しいからだ。

だが最近、私も可哀想という言葉を受け入れつつあるなと自覚した。

こんな環境で育ったんだから、仕方ない。
まともな人間になれるわけないと決めつけられているようで、
悔しかったが、そうなのかもしれないとも思うようになった。
そう思えたら、楽だ。
けど、嫌だ。

まとも、普通、が何か分からない所が、すでに違う人間なのかも。
何もかも上手くいくわけない。私だから。
と、絶望した。

劇的な何かがあった訳ではない。
これまでの話のように、じわじわ色んな事が積み重なって訪れて
私にも受け入れる体力や精神の強さが足りなくて崩れてしまいそうなのだ。

私は、これでも頑張って生きてきた。
諦めたい。
諦めたくない。
諦めたくない。
まだ終わってはいない。
いつか私なりのハッピーエンドにしたい。

終わらせない為に今、何が出来るのか。
やれるだけの事をやったら諦められるのかな。

母に会った。
話した。
仕方ないと言う。

なんで、こんなに力がないんだろう。
私の運命だから?
仕方ないの?
終わりじゃん。
終わりのループから抜け出せず。。。

毎日つらい。


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