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旅行回顧禄:スペイン・セビリア/灼熱の大地と飲む冷やしトマト
夏本番になってきた。
冬は毎年のごとくすっかり忘れてしまう、コンクリートに照りつける太陽の暑さと、セミの鳴き声と、ムンムンする湿気の季節が今年もやってきた。
暑さの類は多少違うが、35度付近になると思い出す場所がある。
スペインーセビリア。今日はセビリアで見つけたおいしいもののお話。
(レシピあり)
セビリアの基本情報
スペイン南部に位置しており、アンダルシア州の州都。スペイン南部で最も人口が多く、人口はスペイン4位(2018年)、70万人弱。
気候は地中海性気候だが、ヨーロッパの10万人以上の年の中で、2番目に気温が高い都市。7-8月の平均気温は35度、平均降水日数ゼロ日。カラッカラの灼熱地獄。
昼は家に引っ込んでシエスタしたくなるのもわかる暑さ。
観光客にはありがたい、ミスト発生器を所々に見かけた。気持ち助かる夏のアイテム。
スペインをイメージさせる闘牛やフラメンコの本場。
過去にはイスラム教の影響も受けているので、イスラムの歴史的建築物も多々見られる。
とにかく楽しい食文化
スペインはどこに行っても。とにかく食がいい。
何が良いかというと、タパスTapasといった小皿料理が楽しめる。
ビールやワインを楽しみながら、ちょっとつまむ料理を何種類か頼んで、家族や友人とシェアして楽しむスタイル。
居酒屋文化のある日本人にはとても合っている。
話には聞いていたが、スペインの夜の開始は遅い。
夜21時くらいから、人々がレストランに集まり始める。
もちろん、観光客向けにずっと営業している店もたくさんあるが、夜は遅くて長い。
店の外まで人がひしめき合う。
マグロのほほ肉の煮込み・ツナとトマトのサラダ・パエリア
王道、スパニッシュオムレツ。イワシのフライ。
飲む冷やしトマト:サルモレホ(Salmorejo)
せっかくおいしいセビリアに来たので、セビリアの市場にある料理教室に参加。パエリアと飲む冷やしトマト(冷たいトマトスープ)のサルモレホを作った。
スペイン料理の冷たいスープで有名なのはガスパッチョ(gazpacho)。サルモレホはセビリアのあるスペイン南部地方でよく飲まれるそうだ。
材料はトマト・ニンニク・パン・シェリービネガー・塩・オリーブオイル、と至ってシンプル。
材料を混ぜて、冷蔵庫で冷やすだけ。
トッピングにゆで卵を切ったものと、ベーコンや生ハムを乗っける。
これが、暑い暑い夏を乗り切るための重要なものだということが飲んでわかった。
トマトにはカリウムがたくさん含まれており、そのカリウムは、利尿作用があり、体内の塩分を外へ排出するとともに熱も放出する。
平均気温35度のセビリアには必要不可欠な冷却剤というところだ。
塩分もきいているので、脱水症状も防げる。
サルモレホのレシピ
さて、日本でも本格的に夏になったので、昨日作ってみた。
簡単な作り方。
【材料(2人分)】
・トマト(中)3個
・フランスパン2-3切れ
・ニンニク1かけら
・酢 小さじ1
・塩:小さじ1
・オリーブオイル 50mg
【作り方】
①パンを水に浸しておく。浸し終わったら水切りしておく。
②トマトをざく切りにして、ミキサーにかける
③オリーブオイル以外の材料をミキサーに追加
④最後に、オリーブオイルを入れて、ミキサーで混ぜて完成
⑤冷蔵庫で冷やして、食べる前にトッピングにゆで卵などを乗せる。
フランスパンは硬くなったものでOK、無ければ食パン半分。冷凍でもOK。というかパンなら何でもOK。
酢は伝統的にはシェリービネガーが良いとあるが、米酢で代用。本当は白ワインビネガーが良いかも。
オリーブオイルは、香りの高いエクストラバージンオリーブオイルを使うと◎
最後にオリーブオイルを混ぜることで、色がだんだんときれいなオレンジ色に変わる。これが本当にきれいな色。
昨日はスパニッシュオムレツと合わせて、おうちバルを楽しんだ。
世界の暑い夏の乗り越え方の知恵を借りて、この夏を乗り切ろう。
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