【5月】教師として働いて1ヶ月。初めて知った、学級担任の魅力。
ある平日の1日。
まずは、教師として働いて1ヶ月目の私の、とある1日のスケジュールをご紹介します。
この他には、
宿題チェック、丸付け、日記へのコメント付け。
翌日の宿題設定。
明日の授業や持ち物の連絡。
プリント整理。
欠席者分連絡確認、保護者への連絡。
テスト丸付けと点数入力。
などの仕事をしています。
教師の魅力
朝早い出勤。夜遅い退勤。
それでも頑張れるのは、子供たちがいるからです。
あんなにしんどかった月曜日の朝も、子供たちに会えば元気をもらって、子供たちが帰るまで楽しく過ごすことができます。
もし私に子供がいたとしたら、自分の子供が学校でどんなふうに過ごしているか見てみたい、と思うのですが、その学校で過ごす子供たちの一瞬一瞬を自分だけが見ている感覚。
クラスであまり目立たない、静かな子が教室でくすっと笑っている、良かったな。
風邪で休んでいた子が、“久しぶりに学校に来たけど楽しかった”って3行日記に書いていた、嬉しいな。
給食、楽しそうに食べているな。
宿題の漢字練習ノート、返却されたらすぐに開けて、「今日花まるだ!!」(ほかの友達にも今日花まるか聞いている。)喜んでる、よかったな。
あまり笑わない○○くん、今日のレクリエーションでたくさん笑っていたな。ああよかったな。
子供の可愛い言葉。発表のときに恥ずかしそうな表情、友達と楽しそうな表情、叱られている!と緊張した表情。
段ボールの片づけをお願いしたら、「段ボール将軍!」とアレンジしている。くすっと笑える行動。
「先生、あの、」とまっすぐに目を見つめられる。
昼休み、「行ってきまーす!」と言って校庭へ出ていく。
給食で、デザートの柑橘が出た時のとても酸っぱそうな顔。
掃除を終えた報告を求めると、3人組で、「せんせいー!ぼくたちー!わたしたちはー!教室そうじを終えることに、せいこうしましたー!!」と報告してくる。
「高級ホーム!🏠」と、横に長い漢字練習スキルを曲げて頭の上にかぶせ屋根に見立て、丸付けに並んでいる。
子供同士でじゃれあっている。「こんなことが楽しいんだ!」見ていて面白い。全く飽きない。
子供たちが愛おしい
子供たちが愛おしくてたまらないです。
自分に大切な存在が増えるってこんな感じなのかな。働いてみて、そんな気持ちを初めて知りました。
良い方向へ、良い方向へ。見えない綱を引いているように、私は子供たちをより良い方向へと導くことに全力で意識を向けています。
子供たちの良いところ、伸ばしたいことを先に褒め。
たくさん手伝ってくれるので、感謝し。
んんっ?これは違うぞ?悪い変化だぞ?と思ったらすぐに修正。
できたらすぐ褒める。悪いことになる前に、すぐに(控えめに)叱る。
学級の子供たちをまとめることに難しさを感じることもあります。
この子はここがこうなればもっと良くなるな。
そう思うこともあります。
でも、未熟なのだから、今まさに成長中なのだから、待とう。
成長の過程に携わるからこそ、子供たちの良い変化に意識を向けることに価値があると思っています。
子供からたくさんの気持ちをもらう
子供たちをたくさん褒めることが私は大好きです。
👩🏫「お!○○くん、授業が始まる前に教科書準備して、さっすが~!!」
👦「おれ、『さすが!』ですから(`・ω・´)b」
…何も持っていない私ですが、私に褒められると嬉しいんだ!
だからこそ、自分の一言一言の影響力の大きさや、責任を感じます。
子供が、自ら褒められる行動を増やしていく過程を見ること、子供に良い変化が増えていくこと、嬉しいです。
そして、子供たちはお手紙をくれたり、プレゼントを作って持ってきてくれたりします。
以前、採用前の研修で、2年生の学級で3日間勉強を教えました。その学級の子供たちが今は3年生になったのですが、学校で会うたび、「あ!!ゆか先生!」と手を振ってくれたり、ハイタッチをしてくれます。
この前は、私の学級まで来てくれた子がいて、可愛らしいかごに小さな手紙を入れて、プレゼントをくれました。
「来年はゆか先生がたんにんの先生がいいです。かごをがんばってつくりました。きにってもらえるとうれしいです。」
裏に、「大すき」と書いてありました。
ただ生きていてこんなに気持ちを向けられること、ないです。
ちなみに、この子については、人に気持ちを伝えるということを価値づけたいと思い、『お手紙をくれてありがとう。「気持ちを伝えてくれて、ありがとう。」』と、メッセージカードを作って、渡しました。
「人に気持ちを伝える」ことを価値づければ、この子に将来好きな人や大切な人ができたときに、言葉で気持ちを伝える人になるんじゃないか…
小さなことにどのくらい影響があるかはわかりませんが、自分が何に価値を置いて褒めているのかを常に意識して、褒めます。
自分の学級の子供たちが愛おしくてたまらないことはもちろん、一度関わった子供まで可愛くて仕方がないです。
魅力を感じる一方で
「こんなにも愛おしい子供たちとの毎日が、尊い…」
そんな気持ちと並行して、
「学校での毎日がしんどい…」
「また明日も学校か…」
という気持ちの自分がいます。
今は、放課後の仕事が多いこと、持ち帰りの仕事もあるためにプライベートの時間と、自己研鑽の時間と気力を奪われてしまっています。
それでも、子供たちへの愛情と使命感だけをエネルギーに仕事をしています。
子供をより良い方向へと導くぞという気持ちは人一倍強いはずなのですが、子供以外の原因によって、その気持ちが折れそうになることもあります。
自分が成長できる仕事
何者でもないただちっぽけな私のクラスで、授業を頑張って受けて勉強している子供たち。
私だけではなく、私が放課後、職員室にいる間、子供たちも宿題に習い事にと頑張っているのです。
「教師の自分だけ頑張っていると思っていやしないかい?」
もう1人の自分にそう言われました。
教師として働いて2ヶ月。私の生活は、
子供との時間の仕事、第一部。(〜15:45)
職員室での事務仕事、第二部。(15:45〜)
の二部構成です。
教師3ヶ月目からの私の目標。
第二部の仕事を効率化させて早く終わらせ、第一部の仕事をより充実させる。子供たちにより良い教育をする。
たった1年かもしれませんが、この1年を通して、成功や挑戦、失敗、人との関わりの楽しさを知って、子供たちが学校を卒業しても幸せに過ごせるようにしたい。
そして自分も一緒に、成長したい。
何者でもない私に、気持ちを向けてくれる子供たちの存在。
子供たちをより良い方向へ導けること。
子供と一緒に自分も成長しようと思えること。
学級担任の仕事の魅力を感じる日々を送っています。
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