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居場所があるから頑張れる

こんにちは!りょーさんです。

居場所について、トラさんからも、ゆこさんからもありました。以下にシェアします。
今回は、僕もその流れに乗っかって「居場所」についてちょっと考えてみたいと思います。


ホームベースとバトルフィールド


ざっくりと前提を書いてみます。

「人はホームベースがあるから、バトルフィールドに向かえる」

言い換えると、
「人は居場所があるから、外に出てチャレンジできる」
です。

この場合のホームベースが居場所です。
では、バトルフィールドとは?
人によって違うけど、学校とか職場とか?
エネルギーを費やして「えいや!」って気持ちを持って、チャレンジをするような場です。

本来であれば学校のクラスや部活もホームベースだったらいいですね。
職場だってあたたかい関係や雰囲気があればホームベースになりうる。

でも、学校も部活も職場も「頑張る」「チャレンジする」が必ず伴う。だから、完全なホームベースにはならないかもしれない。濃淡はあれどそこはバトルフィールドです。
クラスで日々生活するのも濃淡あれどそこはバトルフィールド。
新しいチャレンジする時も、そこはバトルフィールド。
ここには、ワクワクもあるかもしれないけど、エネルギーが必要。

エネルギーを充填するには、ホームベースが必要。
そう、居場所とは、バトルフィールドで戦うための、エネルギー充填の場所であり、疲れた体を、傷ついた体を癒す場所
なのです。


ホームベースが機能するために必要なのは?


ではホームベースである居場所、それが機能するための条件は何か?

そこに安心があること。
そこにきたらホッとすること。
「ああ、疲れたーーー」って言えること。
ダラダラ休んでいても脅かされないこと。
悲しいことを受け止めてくれること。
嬉しいことを一緒に喜べること。
何かに追い立てられていないこと。
休んだ上で「さあやるか!」って思えること。
支え合おうってなれること。

なんかそんな感じです。
そういう場だったり、そういう関係が結ばれる場のことではないかなーって思います。

たとえば、ある子どもは、クラスメイトの顔を見ると、安心してホッとできるかもしれません。そういう場合、クラスはチャレンジするためのホームベースの色合いが強い。
でもある子どもは、クラスに入るだけで不安になり、胸がドキドキする。そういう場合、クラスは完全なバトルフィールドであり、エネルギーを消費し、新たな傷を生み出す場です。

本来であれば、クラスはホームベースの色合いが強いほうがいい。職場だってそうだったらいいなって思います。


ホームベースがなくなったらどうなる?


自分の家はどうでしょう。
親に「勉強しなさい」「ゲームばかりしたらダメ」と追い立てられてばかりの場だとしたら? 家がバトルフィールドになります。
学校も家もバトルフィールドだったらどうでしょうか? せいぜいホームベースとなるのは自分の部屋くらいだとしたら?
でもそのホームベースすらも誰かが介入してきて、ズケズケ入ってきたり、「片付けなさい!」などと口うるさく言われる場だとしたら?

本人にとって、安心の場がなくなります。

その人に残された選択肢は、「閉じる」か「彷徨う」か。
閉じるのであれば、その人は、部屋に閉じ籠り、誰とも顔を合わせないように生きることになる。
彷徨うことになれば、居場所(関係性)を求めて、ネットで誰かと出会い、危険な旅に出ることになる。


学校でも家でなくてもいい、どこかにホームベースを


ホームベースが安定することによってバトルフィールドに挑むことができる、すなわちチャレンジが可能となり、チャレンジを繰り返すことで、あらたなホームベースが拡張されることになる。ホームベースが拡張されることで、その人のチャレンジの幅が広がっていく。

そう考えるとホームベース(居場所)は必要です。

学校に保健室や(不登校の生徒たちのための)別室が必要な理由もこれかもしれません。
だとしたら、不登校対応と称して用意する別室(札幌では心の教室って言ったりします)は、ホームベースとしての機能を用意しようとしているか?が問われるべきはずです。ただそれはまた別の話。

ついでに言うと。
家がそうならないといけないって訳ではない。家がそうであればラッキーですが。各家庭はさまざまな事情を抱えている。
学校がそうならないといけないわけでもない。学校が多くの子どもたちにとってホームベースになっていけばいいな!って思います(それがインクルーシブ教育)が、すぐに実現・解決は難しい。

なので、第三の場所(サードプレイス)が必要です。サードプレイスについて語りだすとまた大変長くなると思うので、今日はここまで。

僕が、居場所必要だね、って思う理由を書きました。

最後まで読んでいただきありがとうございます。


※「ホームベースandバトルフィールド」については、社会学者の宮台真司氏の議論を参照にしています。

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