海底の新しい酸素源の発見? 〜外国論文解説〜
〈概要〉
Evidence of dark oxygen production at the abyssal seafloor
という論文によると、海底の地下深くにある金属結節には最大0.95Vの高電圧が加わることから、海水が電気分解されて酸素が発生するらしい。
〈そもそもの話〉
1.金属結節とは何か?
・球状または楕円形の鉱物の塊。
・特にマンガン、鉄、ニッケル、銅、コバルトなどの金属を豊富に含む。
・海底の沈殿物や溶解した金属イオンが、長期間にわたって集積して成長する。
1つの結節が数ミリメートルから数センチメートルの直径に成長するのに数百万年かかると言われている。
2.電気分解が起こるためには、以下の条件が必要である。
①2つの電極があり、電極のイオン化傾向がある程度離れていること
②分解される液体が電解質であること
③電圧が加えられること。さらには、電解質の分解電圧を超える必要がある。
こうして、電極と溶液間で酸化還元反応が起こる。
①については、金属結節とは何か?で書いたような成分で構成されているため、電極としては相応しい面々だろう。
②については、海水なので電解質であるとみなす。
③については、最大0.95Vの電圧が加わることが書いてあることから電圧が加わると信じる。
〈解説と考察〉
んー?と思うところである。あまり明白なことは理解できていないので、断言は出来ないのだが、海中で石による電気分解...電気の放電が凄そうで反応に電気エネルギーが十分に伝わるのかどうか疑問である。
こういう発表があったとこいうことはある程度の整合性は取れているのだろう。(と信じている)
何かの応用に使えるのか。
魚の水槽に入れるのはと思ったが、海水ではなく水なので電解性がなく不可。
んー、なかなか思いつかないのだが、新しい酸素源としての発見が深海でまだまだ続くことを期待する。
引用論文:
”Evidence of dark oxygen production at the abyssal seafloor”
Andrew K. Sweetman, Alycia J. Smith,Jeffrey J. Marlow
https://metals.co/wp-content/uploads/2024/09/Matters_arising_Dark_Oxygen_Production_PRE-PRINT.pdf
(閲覧:2024/09/20 11:12)
画像引用:https://ja.m.wikipedia.org/wiki/マンガン団塊
(閲覧:2024/09/20 12:03)
*公開するの忘れてました。
なので閲覧が9月中ですが、気になさらず
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