母さんが買ってくる服がだいたいダサい
私が子供の頃、母さんが可愛いと言って買ってくる服がだいたいダサい。
なんというか、、、どこからともなく昭和の香りが漂ってくる。そんなイメージだ。どうにも私の好みに合わない。何度も勝手に服を買ってこないでと言っても買ってくるのだ。
私の母さんがどんな人かというのは、この記事やマガジンの「母と娘編」を見てもらえればなんとなくイメージが付くのではないかと思う。
当時の流行
私が小学校低学年の頃は「モーニング娘。」が大流行していた時代で、私も大好きだった。中でも辻ちゃん・加護ちゃんが大好きでその2人がテレビなどで着ている服が私の中で憧れだった。
またその当時「ピチレモン」というファッション誌も流行っていて、ピチレモンに載っている「エンジェルブルー」「メゾピアノ」という子供服ブランドが大人気だった。私も欲しいと母さんにねだったが、お高めの値段のブランドだったから数枚しか買ってもらう事はできなかった。私は買ってもらえただけで満足していた。今もそうだけど、基本的には安くて可愛い服が好きな私は全てブランド服にしたいとは思ってはいなかった。
だって高い服って汚れたら困るから着るとき食べ物落ちさないようにしなきゃとか緊張するからイヤだ。
私は何度もピチレモンを見せたり、辻ちゃん・加護ちゃんのこういう系統の服が可愛いと教えても、母さんが選らんでくる服はやっぱりなんか違う。
母さんが買ってくる服はいつもレースでフリフリ〜とか、小花柄の服とかで平成の時代になんかやっぱり昭和の香りが漂ってくる感じ。一気に昭和の田舎の子もしくは、おばさんっぽくなる。なぜだろうか、、、
まぁ、私は昭和の時代は知らんけど!!
好みの変化
小学校高学年にもなると、ピチレモンは読まなくなりモーニング娘。のブームも去り、私の服の好みも変わっていた。
ピンクなどの女の子っぽい服がイヤになり、水色などのボーイッシュな服装が自分の中でブームだった。今考えると似合っていなかったと思うけど。
母さんが買ってくる服は相変わらずフリフリな服や小花柄やピンクのちょいダサめの服だった。今はもうそういうの着ないから!と言っても「水色とかよりこっちの方が可愛いじゃん!」と母さんは言っていた。
母さんのセンスを諦めた私は「服は絶対に一緒に買いに行く!それ以外の服は着ないからね!」と宣言をした。
母さんはちょっと悲しそうに「わかったよ、、でもあんたが好きそうな服があったら買ってくるね!」
ダメだこりゃ、、、
その後も回数は減ったものの相変わらず母さんは服を勝手に買ってきていた。
たぶんこんなの着せたいという自分の好みと私が喜ぶと思っていたのではないだろうか。
中学生になる頃には完全に母さんの好みと私好みが噛み合わなくなって、私はイヤなものは完全に着なくなってから母さんは服を買ってくるのをやめた。
「もぉ、最近のあんたの好みが全然わからないから勝手に買ってこれなくなっちゃった」と母さんは言っていた。
母さん勝手に買わなくていいです
こうして長きに渡る母さんのちょいダサい服の購入は終わりを迎えた。
今になって思うともう少し母さんの好みの服も着てあげれば良かったかなとは思うけど、その当時は本当に好みが合わなかった。
どこの母親もそうなのか、うちの母親だけがセンスがなかったのかはわからないけど、もしも自分に娘が出来ても母さんのように絶対に服の好みは押し付けてはならぬと決めている。
でも私もこの服可愛いからとか言って勝手に買いそうだ、、、
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