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【行動経済学のすゝめ】「行動経済学が最強の学問である」を読んでみた

先日「行動経済学が最強の学問である」という本を父親から突如貰い、とても為になったので、備忘録として記すと同次に、皆さんがこの本を読もうと思えるような記事を書きたいと思います。

それはもう、突然でした。先日GWに両親が学祭を訪れてくれました。少し話す時間があったので、話していたらなんとこの本をくれたのです。これまで両親に本などもらったことはありません。本を読むことを強制されたこともありません。誕生日というわけでもありません。

大体本を読むとしたら自分で買って読むことがほとんど。

そんな中父親からもらったということで、何か特別感・幸せを感じました。

まずは、本のプレゼンを簡単にしてみます。

本のプレゼン

皆さん、行動経済学を知っていますか?

行動経済学という言葉を始めて聞いたかもしれません。もしくは、経済学のマイナーな分野の一部?と思った方もいるかもしれません。

しかし行動経済学はここ20年でとても重要度を増している学問で、FAANG(Facebook, Apple Amazon, Netflix, Google)に代表される世界の企業が行動経済学に教養のある人材を求めています。
ここ20年で三人の経済学者が行動経済学に関する研究でノーベル賞を獲得しています。

行動経済学の本質は「人々の非合理な意思決定メカニズムを解明する学問」です。非合理な意思決定メカニズムって難しく聞こえるかもしれないけど、意外と至る所にあります。

例として電子署名システムの導入に難色を示す社員→導入に渋る→導入するとなぜこれまで導入しなかったのだろうと声が出る。

これは現状維持バイアスと損失回避という行動経済学の理論で説明可能です。

他にも、アマゾンで、買うはずのないものをポチッとしてしまった経験とか、無駄なモノ買ってしまう。ダイエット中でコンビニに寄ったとき、ヨーグルトしか買わないと決めていたのに、ビールやジュースなどうっかり脂っこい太りそうなモノを買ってしまう。

これも行動経済学の自制バイアスという理論で説明可能です。

YouTubeのショート動画などを永遠に見てしまう理由・Netflixなどストリーミングサービスが自動再生昨日やレコメンド機能を持つ理由も行動経済学の理論で説明可能です。

では、なぜ行動経済学が注目されているのでしょうか?それはこの大量消費社会、現代社会の人々の消費行動や、行動が古典的な経済学では、説明できなくなってきているからです。正しいマーケティング戦略をするために行動経済学が必要なのです。もちろん行動経済学は身近な場面で人を動かす際にも使えます。

この本では、何十個ものこれまで体系化されてこなかった理論を3グループに分け、大枠が掴みやすくなっています。例で示したのはその一部に過ぎません。

概要の全てを載せすぎると、本の要約になってしまうので、この辺にします。この本で行動経済学への扉を叩いてみましょう。

感想

行動経済学を理解すると、圧倒的に「お願い」に強くなると思います。本にも書いてありましたが、結局人間社会は「契約」の連続で、何かを先に使っていいかのお願い、予算を上司に頼んで下ろす、サークルのイベントの主催、サークルのマネジメント、SNS運用(見込み客に”お願い”している)、リーダーシップで皆を動かす…すべては「お願い」であり堅く言うと「契約」。このお願いに強くなるだけで、様々な場面で、最適な行動ができるようになると思いました。この本には何十個もの理論が体系化されて掲載されています。しかし、あーそうなんだと思うだけでなく、自分に取り入れられそうなことは積極的にメモを取って、生活に導入すると、少し幸せな気持ちになれると思います。

実際に、私は勉強会関連の学生団体を2つ運営しているのですが、1つの学生団体の活動では、早速本の中で紹介された「パワーオブビコーズ」、「情報オーバーロード」、「自律性バイアス」などの行動経済学の理論を取り入れてみました。するといつもより、活動がスムーズに行えたような気がしました。(活動もお願いの連続です)

以上のことから、行動経済学を学ぶことは、リーダーシップの醸成にも繋がると考えます。結局、リーダーシップは才能や、経験によって判断されることが多いかもしれません。しかし、この本には普段の生活にも行動経済学を導入できるような理論も書いてあります。行動経済学を学んでみるのも、リーダーシップや人を動かす能力を向上する1つの手段なのかもしれません。

是非手に取って読んでみてはいかがでしょうか。


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