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第3回社会正義のキャリア支援研究会開催(その使命感と意思)


こんにちは。
キャリアコンサルタント佐渡治彦です。

社会正義のキャリア支援研究会(第3回)が、先週、2024年6月29日(土)にオンラインで開催しました。(主宰運営者:SJキャリア研究所)

世界のキャリアコンサルティングの潮流である「社会正義のキャリア支援」研究の第一人者、下村英雄氏(独立行政法人労働政策研究・研修機構【JILPT】統括研究員)のご指導のもと、最新の知見と実践を学び合える会です。


4年前に発刊した拙著「キャリアコンサルタント」で自立する方法でも、
3~5年後くらいに「社会正義のキャリアコンサルティング」が、先端になるかもしれないと書きましたが、現実は、まだ、そうはなっていないと感じます。
ただ、4年前に比べて、「社会正義のキャリア支援研究会」のような会も開催されるようになり、日本でも徐々に「社会正義のキャリア支援」が浸透してきていると感じます。

「社会正義のキャリア支援」自体、マージナル(周辺的な)な領域であるため、メインな領域にならないかもしれませんが、現在、日本企業でも浸透しているダイバーシティー(多様性)、インクルージョン(包括性)と言ったワード同様、下村氏が述べているように、いずれは日本企業でもソーシャルジャスティス(社会正義)が普通に使用する時代が来るかもしれませんね。

因みに、Google(Alphabet Inc.)は下記のように、ダイバーシティー(多様性)とインクルージョン(包括性)の向上を企業理念の中心に据え、ソーシャルジャスティス(社会正義)の実現を目指しています。

●採用と育成

Googleはダイバーシティー(多様性)を高めるために、女性や黒人、ラテン系などの少数派コミュニティからの採用を積極的に行い、インクルージョン(包括性)を推進しています。

●キャリア開発:
社内のキャリア開発プログラムを通じて、少数派グループのリーダーシップ育成を支援し、ダイバーシティー(多様性)とインクルージョン(包括性)を実現しています。

●社員リソースグループ(ERG)
多様な背景や興味を持つ社員が集まるERGを運営し、インクルージョン(多様性)を強化しています。例として、「Black Googler Network」や「Gayglers」があります。

●社会貢献活動
Google.orgは刑事司法改革や教育格差解消に取り組むプロジェクトに資金提供し、ソーシャルジャスティス(社会正義)の実現を目指しています。

●透明性と公平性
透明性レポートの公開やアルゴリズムの公平性を確保するための研究を行い、社会全体への影響力を行使し、ダイバーシティー(多様性)、インクルージョン(包括性)、ソーシャルジャスティス(社会正義)を推進しています。

日本でもグローバル企業では、Googleのような企業理念を掲げている企業もあります。

今後も、「社会正義のキャリア支援」には注目していきたいです。


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