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連載第三回 老獪ホジソンとセルハーストの空気に呑まれた後半45分間

こんにちは、きくっちです。

今回は惜しくも引き分けに終わったクリスタルパレス戦について改善すべき課題を軸に振り返っていこうと思います。

・注文通りの前半

クリスタルパレスは11節終了時点で勝ち点1611位、決して楽なゲームではないがモウリーニョのゲームプラン通りにやれば勝てるだろうというのが試合前の大方の予想でした。事実、ケインが先制点を決めた23分まではトッテナムはシュート数パス成功率空中戦勝率ポゼッションなど様々な分野でイーグルスを圧倒。

その中で23分、エンドンベレそしてソンと繋いでケイン強烈ドロップミドルシュートで先制します。ここで流れはスパーズに傾いたかと思いました。実際にボールを持たせて引いて守る、アーセナル戦で成功を収めたモウリーニョのスタイルで守りからカウンターの形を作り、危ういシュートもロリスの好セーブで防いでいました。しかしその良さの裏にはある欠陥影を潜めていました。そしてこれが後半の低パフォーマンスにつながることになっていきます。

・徹底的なロイホジソンの”策”と潰されたパスコース

前半は比較的悪くないパフォーマンスを見せていたスパーズですが、後半は徐々に押されていきます。先ほど言った欠陥とは「パス成功率」です。後半はパスカットされるシーンが目立ちカウンターの芽を摘み取られていきました。

ではなぜパス成功率が下がったのか、そこには老獪なロイホジソン監督のあるが光っていました。それはカウンターの元となるホイビュアのところでボールを潰すことです。今シーズンのカウンターでセンターバックやゴールキーパーがカットしたボールを前線につなぐ役割を担っているのがホイビュアです。それによってゴールキーパーセンターバックフィードミスを防いで少ないチャンスで得点を決めきるカウンターができていました。

しかし裏を返せばそれは弱点にもなり得るということをホジソンは見抜いたのです。この試合ホイビュアがボールを持つとベンテケザハエゼシュラップなどがすぐに寄せてバックパスもしくはサイドにパスを出さざるを得ない状況を作ります。それによってホイビュアよりフィードが得意ではないオーリエやダイアー、ロリスなどが前線に送る羽目になりそれによってパスミスが多発。ミスしたボールを拾われてカウンターを食らうという形が非常に目立ちました。特にオーリエはこれまでも課題として指摘されていたパス精度の低さが露呈。敵にパスしているのではないかと疑いたくなるほどの酷さでした。最近はドハーティの加入によりお尻に火がついたかと思われましたが、やはり一貫したパフォーマンスでないことは確かです。サイドバックは攻撃参加重要ですがやはりディフェンダーであり守備を一番にして欲しいところです。

このように策にハマり、低調なパフォーマンスを見せているとスタジアムの空気も変わります。パレスサポーターの大声援によって徐々にホームチームが力をつけ始めていました。そして88分、「何か起こりそうだな」という嫌な予感が当たってしまいました。エゼの蹴ったフリーキックのこぼれ球をシュラップが詰めてゴールに押し込みクリスタルパレスが追いつきます。その後はケインのヘディングダイアーのフリーキックなど素晴らしい決定機を作るもグアイタの再三の好セーブで防がれて万事休す。結局は引き分けに終わりました。

僕がこの試合で良かった選手を挙げるとすると先制点のケインは言わずもがなですが、やはりベルフワインだと思います。選手の足が止まってきていた終盤でも走り回って前からプレスをかけたりゴールライン際まで戻って守備をするなど献身性を見せました。ここから得点数も伸びてくると良いですが、僕個人はスタメン固定でも良いのかなと思います。この辺はトッテナム特集回でも詳しく話したいと思います。

・次節リバプール戦に向けて

試合後、ESPNによるとモウリーニョ「私は選手たちに、彼らが後半やったこととは正反対のことを伝えた。だが選手たちはそれを実行できなかった。それが原因だ。」と話しました。指示通りに動けなかったのが敗因だということですね。

そして次は運命のリバプール戦、ここで勝てば勢いづくでしょうし後半戦に向けても良いスタートになると思います。絶対に勝ちたい試合です。ベイルが戻ってくるという情報もありますし、スーパーサブとしてのベイルにも期待したいです。

いかがでしたでしょうか。惜しくも引き分けてしまいましたが、リバプールも引き分けたのでなんとか良しとします!

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それではまた次回!


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