コージーミステリ・レシピでおうち時間③
先週発売になった『ラズベリー・デニッシュはざわめく』。
レビューもつけてくださった読者さまもいらっしゃり、大変ありがたいです。
おかげさまで好調なスタートをきれています。
さて、前回は新刊に収録されているレシピのなかから、あっさりさわやかなオートミール・レモン・クッキーに挑戦してみたのですが、
今回もスーパーなどで手に入る材料で作れる、チョコとカシューナッツの食べごたえ抜群なクッキーのレシピをご紹介します!
※今回も半量で作りました。
※中力粉は薄力粉と強力粉を1/2ずつミックスしました。
※23cm×33cmのケーキ型がない場合は、耐熱皿でも同じようにできます。
※ミルクチョコチップがなかったので、普通の板ミルクチョコレート(茶色い紙が巻かれたアレです)で代用しました。
※コンデンスミルクはイチゴコーナーにあったチューブ型のものをまるっと一本使いました(罪悪感すごい)。分量が足りなくても全然大丈夫だと思います。
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ハンナを案内して廊下を歩きながら、ベティはうれしそうだ。ハンナは彼女がバークッキーの大皿をちらちら見ているのに気づいた。
休憩室まで来るのにそれほど時間はかからなかった。ベティはドアを開けてハンナを招き入れ、テーブルのほうを示した。
「今ひとつ味見する?」答えはわかっていたが、ハンナは彼女にきいた。
「ええ、でもなんにせよ、それ以上はわたしに食べさせないでよ。服を全部新調したのに、せっかく落とした十キロのうち少しでも戻ったら、はいらなくなっちゃうから」
「わかったわ、ひとつしか勧めない」ハンナは約束した。「だれかが来るまえに、今すぐ食べたい?」
「そうこなくちゃ」ベティはコーヒーポットのところに行って、ふたつのカップにコーヒーを注いだ。ひとつをハンナにわたし、自分のコーヒーに低カロリー甘味料を加えると、テーブルの向かいに座って、ハンナが大皿からホイルをはずすのを期待もあらわに見守った。
「はいどうぞ、ベティ」ハンナはテーブルの上のディスペンサーから取ったナプキンでバークッキーをひとつつかみ、ベティにわたした。「感想を聞かせて」
「よろこんで」とベティは答え、ひと口かじった。一瞬でうっとりした表情が顔じゅうに広がり、飲みこんだときは笑顔になっていた。「うーん!」彼女はうめいた。「あなたが焼くものはなんでもおいしいけど、これはまぎれもなく天国だわ!」 ――本文より
切り方が雑になってしまい、見た目がややいびつですが、さっくりしたクッキーのなかにチョコチップとカシューナッツの食感がとてもいいアクセントになって天国のおいしさでした…(自画自賛すごい)。
フロスティングは甘いので、ビターチョコレートに変更してもいいですし、なくても十分おいしいと思います!
さてさて、おうちで過ごす期間はまだもう少し続きますが、週末はこんなお菓子やコーヒーをおともに、様々な世界へ旅することができる読書時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。(編集S)
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