コージーミステリ・レシピでおうち時間②

2021年、またしても我慢の時間を過ごすことになってしまいましたね……。
思うことはいろいろあれど、そんな中でも、いかにおうちで楽しく過ごせるか、に考えをシフトすると、やってみたいことってけっこうあるもんで、わくわくしませんか？
（とはいえ結局やってみたいことの半分もできなかったりするんですけどね 笑）

かくいう私も、1月の楽しい予定がきれいさっぱり飛んでしまい、いったんしょんぼりはしたものの、そうだ、こんなときこそあれを！ と思い立ち、去年もご紹介したコージーミステリのレシピを再現してみることに。
前回はひよってサンドイッチを作りましたが、今回はついに、新刊に収録されているレシピのなかからオーブン仕事に挑戦してみました！

mirabooks「ラズベリー・デニッシュはざわめく」

ミネソタ州レイク・エデンという架空の町で次々と起こる殺人事件を、お菓子作りの名人ハンナ・スウェンセンが解決する、人気コージーミステリ・シリーズの21作目。絶品レシピが数多く登場するので、おいしいおやつとコーヒーをおともに読んでいただきたい作品です。

1/15発売の新刊『ラズベリー・デニッシュはざわめく』からご紹介させていただくのはコチラ↓です！

※上記レシピの分量だとさすがに多すぎるので、ご家庭で楽しむぶんには半量で充分です（半量でもうまくできました）。
※中力粉は薄力粉と強力粉を1/2ずつミックス、レモンエキストラクトはバニラエッセンスで代用しました。

※オーブンに入れているあいだに思ったより膨張するので、ピンポン玉サイズに丸めた生地をつぶしたぐらいがちょうどいい大きさになると思います。

・・・・・・・・・

　ハンナはまた冷蔵庫に向かい、戻ってきたときはクッキーでいっぱいの紙皿を持っていた。「まだ温かいけど、大丈夫なはずよ」と言って、ふたりのあいだに皿を置いた。「どうぞ、食べてみて」
　それ以上勧める必要はなかった。ノーマンはクッキーをひとつ取ってかじった。
　ハンナもひとつ取ってかじった。「うーん」彼女は言った。
「まさに、うーん、だね」ノーマンが同意した。「これはすごいよ、ハンナ。レモンの風味が口のなかにぱっと広がるし、オートミールとレモンの組み合わせが絶妙だ。すっぱいと同時に甘くて」
「わたしも気に入ったわ」ハンナも同意見だった。
　ふたりは黙ってクッキーを食べた。それぞれ三つずつ食べると、ハンナはため息をついた。「さあ、質問をどうぞ、ノーマン」　――本文より

序盤何度か心が折れかけましたが、クッキーが焼けるいいにおいで持ち直しました(笑)
登場人物たちと同じようにはいきませんが、おいしくいただけました🍪
本文中にはこのほかにも思わずおなかがすいてしまうレシピが満載です！
そして、じつは調子に乗ってもう1種類作ってみたので、それはまた次回ご紹介できればさいわいです🍫

ということで、今週末のおうち時間はおいしいスイーツとコージーミステリでもいかがですか？
レシピの感想などもお待ちしています！（編集S）

ラズベリー・デニッシュはざわめく (mirabooks)