【Vol.14】鼻水・鼻づまりの鍼灸治療
こんにちは。とある鍼灸師です。
この記事では、西洋医学や東洋医学の理論で症状について考えていき、その症状についてどのように鍼灸治療をしていくかを書いていきます。
みなさまのカラダの状態を把握するための参考にしてください。
鼻水や鼻づまりは、身近な症状ではないでしょうか?
一回なると止まらないしツラいですよね。
今回は、鼻水や鼻づまりを考えていきます。
1.鼻水・鼻づまりについて
(1)鼻水
鼻水は、鼻の中の細胞から出た粘液や血管から漏れ出た液体の混ざったものです。
鼻から吸った空気に適度な湿り気を与えたり、気道の粘膜を細菌やウイルスから保護するために常に分泌されています。
(2)鼻づまり
鼻づまりの原因としては感染症、アレルギー、血管、鼻腔の構造的な問題などがありますが、どれか単独でというよりも複数の原因が重なって起きることが多いです。
2.鼻水・鼻づまりが起こる病気
花粉症・ハウスダストなどのアレルギー、蓄のう症、風邪などがあります。
風邪の初期や花粉症などの異物混入した場合の鼻水は、サラサラと水のような鼻水になります。
サラサラした鼻水は、ウイルスや花粉が鼻の粘膜につくことで、それを追い出そうと鼻水の量が増えます。
風邪の治りかけや蓄のう症では、黄色や緑色の鼻水がでます。
黄色や緑色の鼻水は、ウイルスや細菌の死骸が鼻水で出そうとするために起こります。
3.鼻水・鼻づまりへの鍼灸治療
鼻水・鼻づまりは、鍼灸治療で緩和させることが可能です。
薬を飲むのがつらければ、鍼灸治療も症状改善の1つの方法として考えてみてはいかがでしょうか。
(1)東洋医学での鼻水の考え方
東洋医学では、気・血・水がカラダを構成しています。
気・血・水が、内臓をめぐれば健康といわれています。
鼻水は肺と深い関わりがあります。
鼻はのどと互いに通じていて、肺と連絡しています。
これは、現在の解剖学とも同じです。
肺と鼻とのどはつながっているため、外からの悪いものが侵入してくるときは、鼻やのどから侵入してきます。
すると、肺の機能に異常があるときは、鼻水・鼻づまり・くしゃみ・のどのかゆみ・しゃがれ声などの症状がでます。
また、肺は皮膚にツヤや潤いを与える役割を担っています。
アレルギーや喘息、アトピーなどの病気は、肺と深い関わりがあります。
(2)実際の鍼灸治療
実際の鍼灸治療では、鼻水を抑えるため、どの内臓に異常があるかを見ていきます。
そのために、内臓の状態を反映させている手首の脈や、各内臓とリンクしているツボの状態や反応点を観察していきます。
その時の患者さまのカラダの状態に合わせて治療をしていきます。
そこで、2つ考えられることがあります。
①肺の機能に異常があって、症状が出ているか?
②ほかの内臓に異常があって、肺が間接的に影響をうけて症状がでているか?
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