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オンラインスクール?ホームスクール?通学制?子育てに心ぐらぐら夫婦が、一周回っていつも結局たどり着くところ

長女「やっぱり、学校に行きたい!
オンラインが嫌なわけじゃないけど、タイムラグなしで、
同じ時間に話したり、遊んだり、ゲームしたりしたいから。
あと、
”勉強やった”って感じは学校の方がある。
家でやってると、こんなやり方の勉強で本当に良いのかな?
って不安になる。」
おもむろに、そう言い出した長女。
「はいっ!よろこんでっっ!」
OKARA、学校探します!

夫婦が、ここのところ避け続けていたトピック

生産的じゃないことでも、馬鹿話でも、下世話な話でも、
身近に何でも話せる友達がいないので、
その皺寄せが全て夫に向かいます、どうもOKARAです。

夫は、家に帰ってくるなり、
「ある日突然、やっぱり夫婦別姓にしたいわぁ〜とか言いだしたらどうする?」とか、
「自分以外みんなテレパシーで会話してたって気づいたら、どういうリアクションとる?」とか、
タラレバ満載の、全然生産的でない不毛議論みたいなものを、
乱暴にふっかけられている。
それも比較的、頻繁に。

O「この人、帰宅拒否したくなったりしないのかな?精神大丈夫かな?鈍感力がすごいのかな?ネジとか飛んでるのかな?」
って、時々彼の頭の心配はするけれど、
大好きなGoogleマップを、グルグル見渡してみても、
航空写真モードにしても、
時間にしてたったの5分ドライブの距離にある彼の会社から家までに、
一つだって時間潰せるスポットどころか、コンビニさえない。シメシメ。

で、よせばいいのに、最近では彼の方が、帰宅早々、
意味不明のタラレバ話をふっかけてくることもあったり。
自ら疲労への道を”まっしぐら”するなんて、正気の沙汰じゃない。
けど、内心は、シメシメ。
夫婦は似てくるなんて誰かが言っていたけれど、
これは、完全に似てきたのではなく、
全く譲歩することはせず、
ある日突然、喋りまくる仕様になったOKARAの方になんとか寄せさせた、
粘り勝ちの10年の賜物だったと言ってもいい。
無駄話でも口をこじ開けて文字を吐き出させれば、
ストレスが軽減すると頑なに信じてここまでやってきた。
私はそれでなんとかやってきたが、
夫の方は”鵜飼の鵜”みたいで
強制的にゲーゲー吐き出させられるのは、
本当はストレスフルだったのかもしれないけれど、
OKARAはテレパシーなんてできないし、
”察する能力”とか”忖度”を、自分の中に発見した瞬間に
「オマエ!どっから侵入してきたんだ!」って
半ギレしながらゴミ箱行きさせてるし、
だから、彼が”鵜のお気持ち、ストレスマックス”だったかどうかなんて、全然知らない。

子供用のプラスチックのシャンパングラスに
ガスウォーター(単純に、ソーダ水)を注いで、

この家の中では、
家の中でだけは、”OKARAかOKARA以外か。”だ。フフフ…

とか言いながら。
ひっそりと勝利を祝うことだけはもう日常化している。
そんな小さな場所が、この地球の上にあったっていい。
髪の毛が、もしも綺麗なブロンドだったら、
もう少し雰囲気を醸し出せたかと思うと、わずかに口惜しい。

そんな二人の不毛議論に
もう3回くらいは出て来ていても良さそうなトピックなのに、
「ゆ」の字も出てこなかった存在がいるんだけれど、今日はそのお話。

不都合な真実

長女は今年に入ってから、ホームスクーリングをしていた。
オンラインで受けるその学校の始まりが、時差の関係で夕方からのため、
朝起きたら、”学校よりも先にフリータイムがある!”という、
”嫌な事、先延ばし人間”には、パラダイスのような状況だった。
そういう状況(ホームスクールを選択して、家にいるという状況)に悩むどころかものすごく喜んだ夫は、
夫「ねえねえ、ゴルフコースデビューしようよ!」
って、お天道様がばっちり見張っている真っ昼間に、
長女と二人でいそいそと出かけて行き、
真っ黒に日焼けして帰ってきた。
夫「最高!平日昼間ってプレー料金安いし、
人いなくてガラガラだから、時間かけて自由にできるし!楽しかったね!」
後ろめたさのカケラ、ちょっびっとさえ、無い。
暑さで蒸発したみたい。

かく言うOKARAだって、
O「学校に登校しないからこそできる事は、今この期間にやっちゃいなよ!」
って「ちょっと”親っぽいの”できたわぁ〜」と、
一時の自己満足に浸ったせいで、その代償を後々払いまくることになった。
リボ払いにできます?あ、無理?

長女「ゲームのキャラクターみたいに、髪の毛をピンクにしたい!」
って言われて、
O「あなたの頭がピンクになる前に、私の頭が真っ白になる」
オーマイガーをしながら、
O「伏線回収。伏線回収の模範解答…。ブツブツ
自分で巻いた、撒き散らかした種から、発芽して出てきたピンクの双葉…ブツブツ
まだ子供だから、強い薬剤で地肌を痛める心配はあるから、毛先だけなら…なんとか…ブツブツ」
って言ってもーた!OKARA、馬鹿ら!

そして、ヘアーサロンで
私たちのこの黒髪は、ブリーチ一回して、色を乗せても、
思い描いていたローズピンクには到底染まらず、
ローズオレンジレベルにとどまると言うことを彼女は学んだ。
長女「あ、この色も結構いいね!」
罪悪感とかゼロ。
ドライヤーの熱で蒸発したみたい。

それからしばらくしてからのことだった。
あの、”少年革命家”が、満を辞して登場したのだ。

OKARAはOKARAで思ったが、きっと夫は夫で思ったはず。
あれ?
渦中で炎上してるこの少年と、そのご両親と、
私たち、何だか同じようなことしてない?って。

私たちは、ゆたぼんのパパとママ!

ゆたぼんの話題を完全に避けていたOKARAだが、
誰よりもゆたぼんとゆたぼんをめぐる大人たち、コメントを出す人たちの動向を静かに見守っていた。
そして、ある日ついに夫に漏らした

O「私たちは、ゆたぼんのパパとママだよ!」
夫「違うよ。」

すごい食い気味に否定してきたな。
準備万端だったのか?
テレパシーか?
ヒト3.0か?

違う。
うん、そうだ。
知ってる。
確かに、OKARAは、ゆたぼんを産んだ覚えはない。
これは、メタファーみたいなヤツだなって理解して欲しい。

O「私たちは、”ゆたぼんのパパ”のようなパパとママになってるかもしれないよ。」
夫「ちっ、違うよ。だって、うちの子、一応、家から学校に参加してるじゃん。」

ほほう、
さては、夫も気になって一連の”ゆたぼん騒動”を見守っていたのだな?
ふふーん、話が早い、これこそまさに、
呉越同舟の運命共同体!
今日こそ、この話題について、ついに不毛なお話を始めようじゃあないか。

O「もし私たち日本にいたら、確実に、フルボッコの、ご近所さん達ヒソヒソの、炎上コースだったはずだよね。」
夫「まあ、学校に行かせてたら大丈夫!っていうのも、なんか違う気はするけど…
それは、そうかもね…

えっ?
やっぱりさ、通学制の学校に、戻した方がいいかな?
そう思う?
え〜?どうする?」

ただ、学校行く、行かないだけの問題ではないけれど。
ただ、あのゆたぼん炎上騒動のおかげで、
閉鎖された我が家空間の中では、
だいぶ一般と常識がずれてきてることを再認識した。
家の中の”OKARAかOKARA以外か”
が、なんとなく悪い方に作用し始めてきているんじゃないかって疑心暗鬼だ。

それにしても、夫婦とも、心がグラグラじゃないか!
これではお話にならないよ。
「全部俺のとこにもってこい!何がなんでも俺が白を全部黒にしてやるから!」
くらいの気概と根性を見せてくれなきゃ、夫!
まあ、もしそう言われても、それを全く好ましいとは思わないだろうけれど。

結局、辿り着いた着地点は

夫「結局、本人が良いと思うようにすれば良いんじゃないの?
あとは、この道のリスクはこれで、そっちのリスクはこれで…
で自己責任じゃない?
まあ、学校に通っていたって、自分たちで責任を取るっていうのは、結局変わりないけど。」

突如として”自己責任論”が、水戸黄門の印籠のように持ち出された。ピカーん!
どっちを選んでも何を選んでも、結局は自分以外の誰も責任を取ってくれないっていう例のアレ。
もう、これはひれ伏すしかない。
ひかえおろぅー。ははぁー。

自分のことだと、決められるのだけれど、
子供のことだと、OKARAだってそれなりに悩む。
自分の人生のことではないからこそ悩む。
だって、子供たちは、親の自分達よりも、続いていくその先の未来を生きるから。

だってさ、OKARA!
自分が小学生の時に想像できた?

自分の楽しいことを極めていって、
それを世界中の人とシェアをして、応援を受けることができれば、それでご飯が食べられるなんて。
もちろん一部の限られたヒトでしょ?って言う意見もあるのは承知してる。

医療が進み、絶対に安全な現代だと思っていたのに、
突如、新しい未知のウイルス一つが世界を席巻して、自由に国を移動する事はおろか、隣の人と直接会うことさえ抵抗を感じるような時代が来るなんて。

そして、その出来事が、
実際にあったことのない外国の友達や先生と、オンラインで繋がって、一緒に勉強したり、仕事したり、ゲームで遊んだり、ライブを見たり、会話を楽しんだりするってことを加速させるだなんて。

しかも、VRゴーグルをつけると、本当にそこにバーチャルな世界ができちゃったりするだなんて。

地球規模でウイルスにてんてこ舞いなのに、
なぜか宇宙開発だけは着々と進み続けていて、ここに来て国も企業もどんどん衛星とか、ロケットとか飛ばし始めて、
お金を出して、旅行として宇宙に行く人がいるだなんて。

25年前の10歳だったOKARAにも、OKARAの親にも
全く想像さえできなかったことが、
普通に今、ここにあって、
その中で生活し、子育てしている。
それを考えると、
今、「娘の未来のために…」とかって、
超絶凡人のOKARAが想像した、超絶凡庸な未来のアイディアなんて、
遥かに凌駕しちゃう未来が、確実に来るのだろうなという事だけは分かる。
だから今のOKARAが必死で考える準備も心配もプランも、
結局はしても、しなくても、子供の未来の人生にはさほど影響はないのかもしれない。

そう、結局いつも、戻ってくる。
能力的なことは、その時々で、
子供自身が、求められることを身につける、身に付けないを自分で考えて選んでいくほかない。
けれど、親子として一緒に過ごす時間は、親子である間にしか過ごせないんだから、親として大切にするべきなのは、この一緒にいられる時間じゃないかな。
どうせ、未来は思いも寄らない方へ、想像もしていない方へと進んでいくから、
今日の時間の楽しさを大切にしていきたい。
結局、いつもこの”シンプル”に戻ってくる。


O「あ、そうそう。完全に言い忘れてたけど、あの子(長女)学校通学に戻りたいって」

夫「っんなん?だ……って?
えっ?待って?
じゃあ、今日のこの話って、一体なんの…
え?こんなに時間使って?
行くじゃん、もう学校行くんじゃん!
行くって、本人言ってんじゃん!学校。
早く行く学校探しなよ!
早くっ!ナーウ!」

O「あ、来週、アセスメント受けるね」

夫「おーーーーーーーい!」

YES!
これぞ、不毛議論の伏線回収。
撤収っ。

読んでくださってありがとうございました。
明日はきっともっと面白い。
では、また!

心地良いプレッシャーをありがとうございます!もっと面白くなるかどうかは、あなたにかかっていると言っても過言ではないのです!今後も、”全力の合いの手”をよろしくお願いいたします!