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《絵本レビュー》じごくにアイス

こんにちは!
ただいまの気温27℃!!!!
いやぁ、暑い暑いですね。

そんな日は、冷たいものが食べたくなりますね。
というわけで、今日はそんな暑さを吹き飛ばすような絵本レビューをしたいと思います。

【じごくにアイス】
作は、教育テレビ番組の制作もされているナカオマサトシさん。絵は、澤野秋文さんです。

初版は2020年5月で、最近ですね。
Twitterで知ることになり購入しました。
コロナちゃんの影響で大変みたいなので、皆さん買ってください(笑)

《ストーリーについて》
こたろうは、おいしいと評判のアイス屋さんを営んでます。

ある日、鼻歌まじりに準備をしていると、ちっちゃな女の子がアイスを買いにきました。

いそいだ、こたろうは地面に落ちていたバナナの皮で、すってんころりん。

気がつけばそこは、みたこともない川岸に、さばきのま行きの標識がっ。
はたして、こたろうの運命やいかに....!

《10コの好きなところ》
①舞台が『地獄』というところから大好物。

②アイスの準備をする時にこたろうが歌うシーンが数回あるところから、こたろうの性格やアイスにたいする愛を感じる。

③こたろうが足を滑らせて、転倒する時にどさくさに紛れて、猫(飼い猫かな?)までこたろうの下敷きになる瞬間。

④話し言葉が、全部関西弁。

⑤地獄絵図の絵が、『ふんにょうじごく』や『へびじごく』など、ユニークだけど絶対ここに行きたくないと思わせる画力。

⑥だんだん、こたろうとオニ達が仲良くなってチームワーク力がついていく流れ。

⑦そして、いつもちゃっかり猫がこたろうのそばにいるところ。猫も道連れ。

⑧地獄での、材料で作っているアイスがすごーく美味しそうにみえる。

⑨アイスと地獄がミスマッチしすぎておもしろい。

⑩ひかりのトンネルから、こたろうと猫があの世からこの世に帰るページが、なぜか現実感がある。

《読み聞かせをしてみて》
けっこう、笑いどころが多いと思ってるんですが、うちの娘(6)(4)たちは息をのみながら、聞いていましたね。

多分、地獄への恐怖がわいていたんだとおもいます。(笑)

長女(7)『ふんにょうじごくではどんなことされると?』
ママ『ふんにょうまみれになるんやない?』
長女・次女『..........。(絶句状態)』

みたいな感じで、地獄について想像力を掻き立ててたんだとおもいます(笑)

もちろん、笑ったところもあります。それは、あるページの『乳しぼるのも命がけやな。もう、うち死んどるけどな』←ここの部分です(笑)

ひとりノリツッコミが関西人らしいですよね〜。

《おしまいの言葉》
この絵本の中の、オニやエンマ様はすごく人間らしくて優しいです(^^)
むしろ喜怒哀楽が、こたろうを超えてます(笑)

こたろうは、死んでも淡々としていて結果的に助かるという運や技術をもっています。
けっこう、こういう性格に憧れませんか?

『普通死んだら、死を受け入れるのに時間がかかると思うねんな。いや、まだウチ死んだことないけどなっ。』
(こたろうver.)

☆彡


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