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地方創生のための「超リーダーシップ論」4段階プロセス

コミュニテイとコーチングについて

コミュニテイといえば、地方創生は可能だろうか?

前回の記事にて、コミュニテイなど、自分だけの問題でない場合にも、抽象度の高さは有効です。と言っているように、抽象度の高い人がその場所にどれだけいるか?

そして、「シャッター街」となっている地方で、再び盛り上がりを見せることを、そこに住んでいる店主だった方たちは、望んでいるのだろうか?

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上記答えは、9割方「NO!」だ。全員に訊いた訳でもないので。

シャッター街にかつて店舗を構えていた人たちは、年金暮らしにより、あくせく働く必要もなく老朽化した店舗を取り壊すのにも費用が掛かるし、店舗だけ維持する方がメリットがある。

若者は学生生活が終わったら、地元優良企業の跡取り息子などは別として、都会に行く方が断然メリットがある。

そのまま定住して生涯学習的に抽象度を上げるには、相当高い情報収集力が求められる。一歩間違えば、マイルドヤンキー(全員が抽象度低いかはわからないが)という枠組みに囲まれる。

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前々回の記事にて「コンフォートゾーン」について述べましたが、地方創生がゴールなのであれば、今の「人口減少に歯止めが効かない&他から移住者がない」という状況が現状であり、「人口増加&地域活性化」は現状の外の未来となります。

地方の議会や商工会など、有力者たちの現状のパフォーマンスから推察できる彼らのコンフォートゾーンは現状の外に向いてるだろうか?

また、その土地に対する抽象度の高いゴールを設定して邁進する者が現れたとき、その者を蔑むような言動で、自分たちのコンフォートゾーンを維持するようなレベルの「現状維持団体」が結束してはいないか?

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コーチングでは、「時間は未来から現在、そして過去に流れている」と考えます。

一度もそんな話を聞いたことがない方で、「あっ!なるほどな」と思った方は抽象度が高い。

ゴールの相談は「未来の自分」と相談するから、設定した未来がこちらへやって来ることで、コンフォートゾーンから出られて、 ゴールが達成するのです。

過去と相談したのでは、「たぶんできるであろう手近なゴール」しか設定できません。

過去は一切関係ないのです。

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現状維持 VS リーダーシップ醸成

「ふるさと納税」「自治体SDGs」など、仕組みを創るのはよいが、市長など、現在リーダー的立場にいる方の当事者意識は、どのようなマインドであるか?

現状の外のゴールに進まんとする革新者が 意を決して現れるかどうか?

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「コーチング」と聞いても、2019年現在、地方で関心ある方は極めてマイノリティだろう。

手っ取り早い話、

①市長が「私は革新的な取り組みで、我が街を豊かにする人だ」と心からセルフトーク(自己対話)を常に行う。

②豊かな街を映像化して臨場感を持ち、「自分には、当然ゴールを達成できる」と高いセルフエスティーム(自尊心)と、高いエフィカシー(自己のゴールに対する自己の達成能力の自己評価)を保つ。

③臨場感とエフィカシーで、コンフォートゾーンを豊かな街側に移行する。

④圧倒的にパフォーマンスが変化して、ゴール達成の未来がやって来ます。

もし、現状維持団体がワーワー言っても、エフィカシーが高いので、ワクワクしながら乗り切れるのです。

人口推移指標の未来予想も、劇的に改善することでしょう。今のリーダーが、ダイレクトに革新に着手するので、話が早いのです。

もちろん「今はリーダーではないが、自分ならできる」と立ち上がるリーダーが現れて、脳と心の使い方が上手だと、長期的には変革するでしょう。

現状の大多数のリーダーのパフォーマンスから考えると、新たに立ち上がるリーダーが現れる方が、 確率は高いでしょう。

現に様々な地域で、その地域の未来プロジェクト的な活動をしている方もおります。

相対的に「高齢者」の枠組みではない人たちが発足させているように感じます。

「〇〇協会」とか「〇〇振興会」みたいなのが、「既得権益」のような権益で幅を利かせて、彼らの未来構想の可能性に蓋をしている地域も多いことでしょう。

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では、私たちコーチが市役所に行って「必ず〇〇市のためになります!お願いします!」と営業をかけて「・・・う~ん、だったら」とコーチングを受けていただくのは効果がない。

リーダー自身が時代の多様性を感じ、自主的に質の良い情報に触れた末に辿り着いて、心から、この街に住む人たちに本当に役に立つことの喜びを念頭に置いた改革の意思を持ち、コーチに依頼することで、情のある意思に基づいたマインドの使い方を体得できます。

6ヶ月後にマインドの使い方が上手になることにより、あとはコーチがいなくても、セルフコーチングができて、自分の設定した未来に進めますので、いつでもハイパフォーマンスを発揮できます。

自分のマネタイズスキルを活用して、その都市の潜在的ビジネスモデルに着手することにより、その都市でムーブメントを起こし、例えば観光、雇用創出、移住者増加など、地方創生にかなり良い影響を与えるので、どんどん可能性を広げていただきたいですが、現在のデータでは衰退都市をひっくり返すような、革新的なレベルの影響力事例はありません。

やはり地元に対する愛情と影響力ありきのゴールなのでしょう。

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コンフォートゾーンが低い人たちが、様々な革新のネックになっているというのは、地方だろうが都心だろうが、フェーズは違いますが、似たようなものです。

「今まで申請は紙ベースでやってた」「新しいクラウドが不便だ」などということで、悪影響を与えている人が都心でも一定数いるでしょう。

「新リストラ時代」に当てはめれば、新リストラ対象の方たちは、時代の変化に背を向け、AIだの終身雇用の終わりだの、様々な影響で青天の霹靂のようなリストラに直面していると思われます。「会社は家族」的な暗黙の了解は、ほぼ無いに等しい。

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コーチングマインドを持って、ワクワクしながら生きる人が全国的に増える未来。

都会に出て、生き生きと幸せに活躍する人もいれば、地元に対する愛を全面に押し出して、生き生きと多くの人の役に立つために活躍する人もいる。

どちらも素晴らしく、主体的な選択をするだけ。

5Gなど様々な技術革新により、場所を超えた活動が可能になりますので、都心でも地方でも、生き生きと愛を持って主体的に生活ができる世界が実現してほしい。

ブラック社畜とか、地元のイオンが聖地とか、主体的に考えてない方がいない世界を実現したいものです。

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昨日友人に聴いた話

補足みたいな話だが、ちょうど昨日聴いてタイムリーだったので紹介。

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私が友人に「あれ?たしか出身福井県だよね?」

友人「あっ、はい」

私「やっぱり人口減ってきて大変なの?」

友人「いや、僕の鯖江市ってとこは、ぜんぜん大丈夫っぽいですね」

私「え!なんで?地方ってやばいんじゃないの?あれか?県庁所在地か?」

友人「県庁所在地の福井市より勢いあるんじゃないですか?多分」

友人「なんか鯖江市は市長がすごいんですよ!」

このブログ作成中に「市長がすごい」というワードが出身者から出るというのが衝撃・・・

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福井県に何のゆかりもない私ですが、そういえば結構前に「幸せな都市ランキング」で、福井県が一位になって話題になっていたことを思い出した。関係性は不明だが。

ちょっと調べると、県内人口が減少していく中、鯖江市は増加傾向。

「まさか市長は新進気鋭の若者で大改革者か?」と思いきや、77歳!

ざっくり挙げると、東京ガールズコレクションに出演したり、市に「JK課」を創設したりと、明らかに柔軟性のある市政を繰り広げている。

77歳なら、現状維持の方針でリスクヘッジをしてれば、安泰であることは予想できる。

この歳で、この柔軟性は大胆であり、結果として「市長が素晴らしい」と評価される。

市民の役に立つという意志による市政で、そのための「智」もあるだろう。

我欲が強い政治ではないことが、行動と結果で見て取れたので感動しました。

リーダーが変われば、非常に強い影響力を与えるのだ!

three S coachingブログより転載

three S coaching HP


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