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誠実さと勇気が根底のファシリテーションスキル


促す以前のマインドの豊かさ

昨日ファシリテーションというワードに出会いましたので、考えてみたい。

ファシリテーション(英: facilitation)は、
会議等の場で、発言や参加を促したり、
話の流れを整理したり、
参加者の認識の一致を確認したりする行為で介入し、合意形成や相互理解をサポートすることにより、組織や参加者の活性化、協働を促進させるリーダーの持つ能力のひとつ。
(Wikipediaコピペ)

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振り返れば、何も疑わずに決められた会議に参加するのが当たり前という思考(停止?)状態で、どれだけの無駄な時間を過ごしたのか?と震え上がります。

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ファシリテーションスキルのインプットによるゴール設定において、仕事の面でしっくりくると思われるのは、チームのシナジー(相乗)効果発揮による、全員が超達成感のある仕事の実現(実績が良ければなお最高!)と思われる。

この仕事においてのチームワークで、みんなが出勤するのがワクワクするような、「1+1=2」なんてもんじゃない「1+1=∞」のような、全体が高揚感の中でいきいき仕事している状態の中の一員であった経験があるだろうか?

チームで仕事をする職業の方は、(まぁだいたいそうだろうけど)「自分は仕事の面においてこうなりたい!」というゴールは設定している前提として考えると、「相乗効果を発揮するチームのリーダー経験」というのは、途中経過としてオススメです。(あくまで私の感受性ですが)

なぜなら、仕事の面ではこうなりたい!というゴールが、「自分だけ喜ばしい(評価される)ならそれで良い」レベルの内容の利己的なゴールだと、仲間に対しては、「自分の価値観の強制」の色合いが強くなりますし、会議、ミーティング等に参加する仲間の目の輝きが失われた状態になるのでファシリテーションスキルも何もアウトプット出来ません。

リーダーは、たとえ今うまく行っていたとしても、常に「自分の価値観が絶対正しい」という当たり前を疑って振り返り、凝り固まっていないか?チェックすることと、相手がなぜ自分の納得のいかない態度をとるのか?理解すること(これもファシリテーションスキル必要ですがその人と1対1でフラットに話し合えればベスト)に注力できる柔軟さ(怒りゼロ)と俯瞰的視点が課題となります。

怒り(アンガーマネジメント)に関しては、こちら→自我の発達による反面教師アンガーマネジメント

自分も最高に仕事が楽しいだけでなく、仲間も最高に仕事が楽しいという経験をして頂くことは、様々な相手に良い影響を与えておりますし、それだけ自分のマインドが豊かであったり仲間に好かれる魅力が要因だったりするので、社会性もあります。

但し、チームの相乗効果による内輪のお祭り騒ぎで結果に注力しすぎるあまり、お客様視点を度外視した仕事をしては、後々大変危険です!

売り手目線の行き過ぎに関してはこちら→ ギネス記録へのロマンが災いする不幸の充満

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等身大の経験共有


上記で、あんなに偉そうに書いてるけど、お前はそんな経験あるのか?と鼻で笑われそうですので、チーム内に不満があるリーダーは等身大の奮闘記を参考に「自分が」アクションしてみては?

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私がマネージャーとして配属になった店舗の前任マネージャーは、仲間のスタッフや、お客様、お取引先に渡って絶大なる人気を誇っていました。私から見ても前任マネージャーは素晴らしい人徳の持主です。

そんな中着任して、私がスタッフとコミュニケーションとろうとしても、なんか素っ気ない。

けっこう仲間を笑わせるタイプだったので、その時は笑ってくれるのですが、なんか心が通いあってない感じ。

原因は、着任したての初出勤レベルの時に、超常連様の「いつもの」みたいなオーダーを私が理解しておらず、断ってしまったことが、後に既存のスタッフに「今度の店長態度悪いよ」みたいに伝わってしまったのと、前任マネージャーの印象良すぎとのギャップで、ガクッと信頼が損なわれたのだが、その時は知る由もなかった。

そんな状態で、「一度ミーティングしようよ」という感じでみんな集めたのだが、今思い出しても冷や汗かくような、みんなの冷たい視線。自分ばっかしゃべるしかないし、スタッフに「どう?」みたいに聴いても「あー、いいんじゃないすか?」みたいな適当な受け答え。

そこで自分が「何なんだよこいつら!やる気ねーならいらねーよ!」みたいな反応的怒りを含ませた対応していたら、もう終わってただろう。

まずは、「そりゃ前任マネージャーのインパクトが強いから比べちゃって探り探りになるよな。自分が誠意を持ってみんなと接しよう」と相手を理解することから初めました。

その日は、「自分はなんの仕事を主に重点を置くか?」を発表して頂いた(だいたいテキトーに答えてたけど)のと、私も「この店をこのように良くするためにこうすることに重点を置く」という宣言をしたに留まった。

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そこからは、自分の宣言を徹底的に守ったのは当然として、結果出した人をみんなで感謝しながら、それを支えてくれたスタッフにも感謝することを忘れてはいけないという風土づくり。

また「1」しか知識のないスタッフが「1」の結果を出して、「10」の知識があるスタッフがそれを受け継いで、残りの「9」の結果を上乗せしたとしても、必ず最初の「1」があったからこその「10」という結果なのだと理解して頂き、みんなで感謝し合った。

上記を理解できないレベルのくせに個人実績が良い人は、時として図に乗り、自分の機嫌の悪さを職場中に充満させたりします。
そういうスタッフは、1対1で「実績としてお店に貢献してくれて感謝したいけど、そういう働き方なら出勤してほしくない」と勇気を持って(けっこう勇気がいる)伝えると、私の経験では全員改心しました。

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そこからのミーティングは、氷が溶けたようにいきいきし始めました。信頼し合ってるせいか、下手に揉めて長引きません。そうなって初めてファシリテーションスキルが活かされると感じました。

その後も、私だって時には油断してたら、すごくお店の雰囲気が悪くなってることもあります。

やっぱりそういう時は、パッとこちらに「これが不満だ」と言って来ないもので、ハッキリしないとずっと気まずい状態で探り合う形(これが雰囲気重いのよ!)になります。

そこで勇気を持って1対1で話し合うと、部下の社員が「マネージャーが~で不満だ」と言ってくれて気付かされた部分と、「でも自分は~ように思ったから~したんだよ」と伝えられて、お互い理解し合い回復したりとか、常に上手くいっていた訳ではなく、事ある毎に「誠実さと勇気」でお互いの理解を切り開いていったと振り返ります。

その結果、年末商戦みたいな一番忙しい時期になればなるほど、お店が盛り上がるようなチームワークを発揮できました。
一応実績も抜群に良かったです。

もちろん年末商戦前のミーティングなんかは、ファシリテーションスキルの発揮も当然ながら、みんな気合い入りまくってワクワクしました。

アルバイトが自主的に「年末絶対混むから、開店1時間早めましょうよ!オレたち出勤しますから!」って言ってくれて、急遽、意気揚々と1時間早く開店したら、アナウンス不足でその1時間、1人もお客様が来店しなかったというのも、後の笑い話です。

その後、しばらくはどの店舗に行っても、絶大なる人気と相乗効果を発揮できました。
その時のスタッフに、私のいないところで「あのマネージャーどうだった?」と聞いたら絶対良い風に言うであろうという自信があります。

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「こうしたらチームワークが良くなる」という意味では成功事例なので参考にはなったと思いますが、チームの数だけ方法は異なるのは当然の事です。

年がら年中上手くいってるチームが珍しいくらいで、それぞれの困難に遭遇しながら「誠実さと勇気」でお互いの理解を切り開いていく覚悟が必要です。

「誠実さと勇気は、きっと相手に伝わる」と信じて、感受性高く伝えることもファシリテーションスキルの一つではないかと思います。

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セーフティーネット


先程「その後、しばらくはどの店舗に行っても、絶大なる人気と相乗効果を発揮できました」なんて偉そうに書いてるけど、ずっと続かないのかよと、鼻で笑われそうですので、その後を簡単に。

詳しく書くと人の悪口になりそうなので、異動先が「絶対自分のせいじゃない」ということで実績が上げられないような経営を以前からしていた為、チームワークが崩壊してしまう事態に直面しました。

この頃コーチングに出会います。

上記のような状態が続いた為、セルフコーチングも手伝って退職する決意をしました。

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信じて、感受性高く行動しても、自分の影響の範囲内では変えられないことに直面することもあります。

そのことにずっと苦しみながら過ごすのは、貴重な人生の時間をムダにすることになるので、自ら去りましょう。ムダなマインドの消耗はしない。

私ももっと早くコーチングマインドがあれば、もっと早く自ら去っていたでしょう。
過去の話なので変えられませんが、そのくらい自ら去るのが重要な場合があります。

コーチングでは、ゴールは現状の外に設定します。現状の中だと自分の可能性が狭まります。

現状の外にゴールを設定して、そこからの時間の流れで今を考えたら、現状の場所で自分の影響外のことに苦しんでる時間など必要なくなります。

人間の可能性は無限大なので、現状の中の狭い可能性の中で一喜一憂せずに、現状の外にゴールを設定して、自己のゴールに対する自己能力の自己評価を上げることにより、自分のゴールへクリエイティブに近づいていくことが重要です。

ファシリテーションスキルの発揮が成功した状態の、さらに先の現状の外のゴール設定(仕事でうまくいって、さらにその先でどんな状態であることが自分にとって最高なのか?)をすることが、スキルのアウトプット実現に効果的です。

ファシリテーションスキルの発揮により、チームがいきいきと正しい方法で取り組むことによって、真のリーダーが増えて、自分の仕事に主体的で幸せを感じられる人が多くなることを願います。

three S coachingブログより転載

three S coaching HP

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