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衣類の品質・取扱表示(DITO規格)

最初に。
見出し画像は、ふうちゃんさんの絵を使わせて頂きました。
イメージにぴったりな絵を見つける事ができて、感激です!
ふうちゃんさん、可愛い絵をありがとうございました。

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今日は、バレンタインデー。

ドイツのバレンタインは、男性が女性にプレゼントを贈るというのが、一般的だ。
プレゼントは花が一番好まれるようで、お花屋さんの前を通ると、大小様々な花束や鉢植えが綺麗に並んでいる。
ドイツだけではなく、世界的にはそのような形が多いのではないだろうか。

それでも私は、バレンタインデーに何かをプレゼントするという癖が、今も抜けきらない。
友達やパートナーに、何かプレゼントしたくなってしまう。
去年は、日本らしいシュークリームを焼いた。

パートナーも友達も、ドイツではあまり見かけないような、ちょっとお洒落なものを作る度に、とても驚き、喜んでくれるのが嬉しい。
頭の部分が胴体に対して小さ過ぎても、ちゃんと白鳥に見えたと言ってくれた。
ありがたいことだ。

ありきたりだが、私の大好きなケーキ屋さんHeinemann のチョコレートを準備した事もある。

ある年に、私は手作りのプレゼントを作った。
名前の日のプレゼントにも、100個のクーポン券『Ditoの肩たたき券』を作ったのだが、私はこうやって時間をかけて、何かを作ることが好きだ。

プレゼントは『衣類の品質・取扱表示』なのだが、それだけでは何か分からないだろう。
これは『二人の絆の品質表示 並びに取扱表示』と言うべきだろうか。

私には、好きな歌がたくさんある。
その中で、中島みゆきさんが作られた曲『糸』は、とても好きだ。
何度も繰り返し聞いてしまう。

二人の紡ぎだした糸が、布になる。
その布は、いつか誰かを暖めるうるかもしれない。

歌詞を聞く度に、私は真っ白なシャツを想像する。
そして、それが二人の愛の形なのだろうかと、ぼんやりと考えていた。

そのようなきっかけがあり、私達の『愛=絆』を白いシャツに見立て、そのお手入れ方法を作ろうと思いついた。

こちらは、一般的な洗濯絵表示。
日本でも、2016年から新しい取扱表示方法が導入され、日本工業規格(JIS)により規定されているそうだ。

あれこれとアイデアを練りながら、ようやく私が作り上げたした取扱表示は、JIS規格ならぬ、DITO規格。
実物の写真は、お互いの名前が入っているのでここには載せないでおこうと思う。

素材
二人の絆は、『愛100%』で出来ています

洗濯方法
優しい手洗いをお勧めします

乾燥方法
愛が乾燥しないよう充分に注意してください

アイロン方法
もし二人の絆に皺が出来たら、当て布をしてアイロンをかけてください

注意事項
お互いに誠実であり続けましょう
お互いに尊敬の念を持ち続けましょう
お互いを理解することに努めましょう
たくさんの楽しい事を共有しましょう
記念日も忘れないようにね

こんなジョークを含めた注意書きを、上の画像マークを使い、真似して作ってみた。

小さな額を買い、紐と小さな洗濯バサミ二つを付け、洗濯物のように飾った。

議論好きのパートナー。
以心伝心はなく、言わなければ分からないという基本的な事を、私に教えてくれたパートナー。
私が話す日本語を真似て、時々女の子のような話し方になるパートナー。
時間を共有できることの幸せを教えてくれたパートナー。
遠い先の未来まで、一緒に夢を見る幸せを教えてくれたパートナー。

時々手を通す特別な洋服でなく、着心地のいい部屋着のような、そんな二人の関係。
この絆を大切にしたいから、そのケアも大切だ。

いつまでも、丁寧に手入れをしていきたい。
それが、バレンタインに願うこと。

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記事を読んで下さった皆様へ

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
過去の記事を読んで下さっているかたは、私がパートナーの『名前の日』のプレゼントに、100個のクーポンを贈った事を覚えていらっしゃるかと思います。

私は、noteについても同じように、ドイツという国、そして、今まで私を支えてくれた方々に関する100個のお話を書こうと心に決めておりました。

更に、私の手元にある写真分だけでもいいので、旅行の備忘録を書き残そうと思っていました。

100個も書けるだろうかと不安に思っていたのですが、気付けばこれが110個目。
まだまだ書きたいことがあるのが不思議です。

いつも私の思い出話にお付き合い頂き、温かいコメントやスキを押して下さり、本当にありがとうございます。

縦の糸はあなた
横の糸はわたし

パートナーとの絆だけでなく、私はnoteを通じて皆様と出会い、たくさんの縦の糸を見つけることができました。

私の紡ぎだした言葉は、今までの110個のお話を通じ、『糸』という形になっていたでしょうか。
そして私は、皆様と共に『布』を織る事はできたでしょうか。

いつか、中島みゆきさんの『糸』を耳にした時、私の事をぼんやりとでも思い出して頂ければ幸いです。

私は、これからも細々と書き続けてみようと思いますので、思い出して下さった時にはどうぞお立ち寄り下さい。

そして、いつかまた旅行が気軽にできるようになった時、Ditoが言っていたドイツのこの街を訪れてみようか、ドイツに行ったらこれを食べてみようかと、そんな風に思い出して頂けましたら本望です。

暦の上では春ですが、朝晩はまだ冷え込む時期です。
みなさま、どうぞご自愛の上、素敵なバレンタインをお過ごしください。

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