【超短小説】年雄が見る悪口
携帯を開いて何かのニュースを見ると、そのニュースに対してのコメント欄がある。
年雄は基本、SNSやコメント欄は見ない。
為になるようなコメントもあるが、悪口を見たくないからだ。
恐らく、書いてる方は悪口のつもりではないのかもしれない。
正義なのかもしれない。
でも、のんびり屋の第三者の年雄からすると、悪口に見える。
どっと疲れる。
インターネットで世界は繋がったのだろうか?
これから繋がるのだろうか?
年雄は、朝起きて仕事に行き、仕事をしてご飯を食べて帰ってくる生活だ。
その間にすれ違った人は何人かいる。
もしかしたら、すれ違った人の中に、年雄の悪口をネットで書いてる人がいるかもしれない。
そう思うと、あまり人と関わりたくない。
孤独。
孤立。
その方がいい。
ネットで繋がる世界。
リアルでは孤独の方が安らぐ。
なんて事を考える。
浜本年雄40歳。
考えすぎ。
頭使ったから、アイスでも食べよ。
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