#194 Sajilo Cafe (サジロカフェ)
吉祥寺駅前から少しだけ足を伸ばした五日市街道沿いの住宅街の一角に、たった7坪の小さなお店ながら連日行列の絶えない人気のカレー屋さんがあります。
その店の名は「Sajilo Cafe (サジロカフェ)」。
ネパール人オーナーシェフのニール・セレスタさんとその奥様で建築家の川井加世子さんが手掛ける、本格インド料理とネパール家庭料理の専門店です。
古民家をリノベーションした建物は、店先に掲げられた看板やブリキの照明をはじめ、外装、内装、調度品や装飾品にいたるまで、古さを生かしたシャビーシックな雰囲気で統一されており、使い込まれた古道具が持つ独特の風合いがとても素敵なお店です。
錆びついたシェルフと瑞々しい多肉植物のグリーンのコントラストが何ともおしゃれ。
この日の店内はというと、お昼にはまだ少し早い時間ながら既に長蛇の列。
それでも愛想の良いネパール人の店員さんがテキパキと捌いてくれるので、それほど長い時間待つこともなく入店することができました。
案内されたカウンター席に腰を下ろし、ふと視線を上に向けてみると、ランプシェードや吊り戸棚など手作りの味わいある家具がそこかしこに。
聞くところによると、カウンターの上に置いてあるナンを入れるためのワイヤーで編まれたバスケットもオーナー・ニールさんの手作りなんだとか。
細かい部分にまでオーナーご夫妻のお店へのこだわりと愛情が感じられるからか、こんなに狭いのに不思議ととっても居心地が良いんです。
それもそのはず、ネパール語の「Sajilo(サジロ)」は英語で言えば「comfortable (=居心地の良い)」の意。
手作りの温かみとゲストへのおもてなしの気持ちがこの空間に溢れているから、初めてでもこんなに居心地が良いのかもしれませんね。
さて、本日のオーダーは、カレー2種とライスorナン、サラダ、ドリンクがセットになったランチメニューのBセット。
カレーはバターチキンとベジタブル、ナンははちみつチーズナン、ドリンクはマンゴーラッシーをチョイスします。
んー♪美味しそう♪
ではでは、いただきまーす!
ぱくり!
サラダ・・・たっぷりのドレッシングがかかったフレッシュなサラダ。オリーブオイルとビネガーのシンプルな味わいでさっぱりといただけます。
バターチキン・・・本日の日替わり。カシューナッツペーストや生クリームたっぷりの甘ったるいタイプではなく、甘口ながらもトマトの酸味と生姜が効いた濃厚で奥行きのある味わい。柔らかく煮込まれたチキンがゴロゴロと入っていて、ボリューム的にも満足のいく一品。
ベジタブル・・・ネパールらしい刺激の穏やかな優しい味わいのクリーミーなカレー。具材はじゃがいも、にんじん、いんげんなど。コリアンダー、クミン、ターメリックなどのシンプルなスパイス使いで、スパイス感も強過ぎず、野菜の甘みがしっかりと感じられ美味。
チーズナン(はちみつがけ)・・・はちみつはオプションでオーダー。かなりのボリュームなので何人かでシェアするのがおすすめ。もちもちしたナンにたっぷり詰まったチーズの塩気と甘いはちみつが口の中で溶け合って幸福感MAX。カレーとの相性は言わずもがな。
マンゴーラッシー・・・自家製ラッシーにマンゴーピューレを加えたすっきりとした甘さの爽やかなラッシー。食後の口直しにピッタリ。
ふぅー。お腹いっぱーい♪
素敵な空間で美味しいカレーをいただき、身も心も満たされ大満足。
ごちそうさまでしたー♪
晴れ、時々Curry。2021-03-20
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