#113 大岩食堂
中央線沿線のカレー激戦区、西荻窪。
この街には、北インド、ネパール、パキスタン、タイ、マレーシア、欧風など各国のカレーをはじめ、カフェ系カレーやお店独自の創作カレーなど様々なジャンルのカレーを提供するお店がそこかしこに点在しています。
わたしもこれまでに、フレンチのエッセンスを取り入れた独創的なカレーが人気の「フレンチカレー スプーン」、シーフードカレーが有名な、沖縄の海をテーマにしたアットホームなカフェ「ワイズカフェ」、パキスタン家庭料理の隠れた名店「ラヒ・パンジャービー・キッチン」など様々なお店を訪れ美味しいカレーを堪能させていただきましたが、まだまだ行けていないお店も多数存在しています。
というわけで、本日やって来たのは西荻窪駅ガード下商店街「西荻マイロード」内にある南インド料理店「大岩食堂」です。
ここ数年の間に、続々とカレーの新店がオープンしている西荻窪ですが、南インド料理専門店だけは存在していなかったので、「大岩食堂」のオープンは南インド料理ファンのわたしにとって本当に願ったり叶ったり。
しかも、こちらのご主人は、東京駅八重洲地下街にある南インド料理の超人気店「エリックサウス」の出身。
これで美味しくないはずがありません。
さて、本日のオーダーは「ノンベジミールス」。カレーは「本日のカレー」の中から一品選べるということなので、これまた大好きな「ポークビンダル」をチョイス。ついでに「ラッシー」もオーダーします。
木製のトレーに並べられたカトゥリは左から時計回りに、「ポークビンダル」「豆カレー」「サンバル」「ラッサム」、その隣に「ヨーグルト」「サラダ」「アチャール」、中央には「バスマティライス」とその上に「パパド」が添えられています。
まずは順番に一口ずつ♪ぱくり。
んーっ!!うっまぁーいっ!!(☆∀☆)
ポークビンダル・・・南インド・ゴア州の郷土料理。豚肉をワインビネガーとトマトで煮込んだ酸っぱ辛さが病みつきになるカレーです。この地方はかつてポルトガル領だったため、インドでは珍しく豚肉を食べる地域として知られています。ポークビンダルは他店でも何度か食べていますが、角のないまろやかな酸味とエッジを効かせ過ぎない適度なスパイス感で豚肉の旨味を存分に堪能できるこちらのポークビンダルが一番わたし好み。
豆カレー・・・トロトロに煮込まれたダルカレー。優しい味わいなのに全然ぼやけていないのは流石。豆好きには堪らない美味しさ。
サンバル・・・こちらもお豆のカレー。和食で言うところの味噌汁のような存在で、南インドの定食、ミールスには必ず付いてきます。お店によっては、かなりあっさりと仕上げているところもあって、少し物足りなく感じてしまうこともあるのですが、こちらでは酸味と塩味がバランス良く効いているので、単体で食べてもとっても美味しかったです。
ラッサム・・・ニンニクとタマリンドを使用した酸っぱ辛いカレー。これまたミールスには欠かせない存在。こちらのものは辛さちょっぴり控えめ。思いっきり辛口のラッサムも好きですが、このくらいに辛さを抑えたラッサムも食べやすくて美味しいです。
一通りカレーの味見をしたところで、いよいよ全部を混ぜて食べます。
まずはお豆のせんべいパパドを割ってライスの上に振りかけます。
そしてその上に、全てのカレーとヨーグルトをかけ、インドのスパイシーな漬物である玉ねぎのアチャールと、卓上に置いてある同じくスパイシーな漬物、大根のウールガイも投入して、全体を混ぜ混ぜ。
そして、ぱくりっ。
うーっ!!美味すぎるーっ!!(☆∀☆)
甘味、塩味、酸味、辛味が渾然一体となって口の中に広がる上に、ホクホクなお豆、パリパリなパパドなど食感も楽しく、更にカレーリーフやコリアンダーなどの香りが鼻腔に広がり、満足度がグングンUPしていきます。
食後にいただいたラッシーも口直しに丁度良い爽やかさで◎です。
同じく南インド料理専門店の「ダバ・インディア」と比べると、どのカレーもワイルドさには欠けますが、その分、人を選ばず、誰でも気軽に立ち寄れて美味しく食べられるお店としてはとても良いお店です。
めちゃくちゃ美味しかったぁー♡
大満足!
晴れ、時々Curry。2016-07-15
ハレカリにカレーを奢る? ▶YES NO