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フリーのハードウエアエンジニアってどうなるねん?

僕は今、フリーランスのハードウエアエンジニアとして活動しています。
ソフトウエア関連のフリーランスをされている方は比較的多い印象ですが、ハードウエア関連となるとほぼ見ないので共有できれば。

1. 自己紹介

私は機械工学が専門分野で、今まで下記の経験があります。

  • 大手メーカーで生産技術職

  • 大手メーカーで生産設備の設計開発(機械設計)

  • 大手メーカーで製品開発(機械設計)、評価機器の開発(機械・電気設計、組込みソフト開発)

  • ITベンチャーでハードウエア開発(プロマネ、機械設計、電気設計)

最初は機械設計からはじめていますが、趣味で電子工作とプログラミングをやっていたこともありキャリア途中からは電気設計も組込みもやっています。(規模にもよりますが)

2. フリーランスってどないやねん?!

みなさんこれ思いますよね。
よく聞かれるのは以下の内容でしょうか。

2-1. どんな経緯でフリーランスになるの?

当然人によって色々な経緯はあると思いますが、私の場合はサラリーマン時代に体調を崩してしまったことが原因です。
長年の長時間労働とストレスで鬱になったため、『朝決まった時間から働きはじめ、長時間の労働をする』のが難しい状況でした。
働く時間を自由に決められること、長時間の労働をしなくても良いこと、が私のフリーランスになる意味になります。

サラリーマン時代には月に300-400時間は働いていたので、フリーランスになってからは非常に楽になりました。

2-2. 仕事なくなるの怖くない?

正直これはかなり怖い。
恐怖から逃れるために、お金を貯めておく、複数のクライアントまたは収入源を持つ、クライアントとの関係性を強固にしておく…がやるべきアクションだと考えています。
クライアントとの関係性については、定期的に自分の価値を理解してもらう、積極的にフィードバックをもらって自分自身の改善を怠らない、が大事ですね。ここら辺の細かいことはいずれまとめます。

2-3. 収入はどうなった?

場合によってはコレが一番気になる人もいるでしょう。
私の場合は時間単価6,600-10,000円(税込)くらいで請け負っていますので月160時間稼働であればざっくり100-160万円/月の売り上げになります。
正直結構頂いている方だと思いますが、その理由は別のnoteで書きますね。

2-4. CADや測定器はどうしている?

ここらへんはハードウエアエンジニアならではですね。
私の場合は機械系CADはFusion 360、solidworks、電気系CADはEagle / KiCADを使っています。
ノギスやマイクロメーター、オシロスコープ(趣味の電子工作で使うので元々持っていた)や安定化電源は私物があるのでリモートで作業をある程度できる環境を整えています。費用は20-30万円でお釣りがきたはずです。
クライアントによっては貸し出してくれることもありますし、必要ならクライアントのオフィスで作業することもあります。
高価なCADなんかだと、クライアントのものを使わせてもらうのが最初は現実的ですね。

2-5. どんな契約で請けている?

私は基本的には(準)委任契約でやっています。
これは色々とやり方があるとは思いますが、『フリーランス』というスタイルをとるなら基本は(準)委任契約からスタートするのが無難だと思います。
理由としては、実際に自分が稼働した分を費用請求しやすいことが大きいです。
ハードウエア開発を請負でやる場合、新規要素のある開発は成果を出せない可能性が一定あること、部品等の仕入れが発生してキャッシュが出ていくことがデメリットとしてあると思いますので、ある程度キャッシュが十分貯まらない限りはかなりリスクがあると思いますね。

請負と委任の契約については下記を参考にしてください。
ハードウエアエンジニアは全然気にしたことのない方も少なくないと思います。

3. フリーランスになってみて

今のところは悪いところはないです。
収入は増えたし、時間の自由もあるし、サラリーマンに戻ろうと思えば戻れそうですし。

また、色々なクライアントを通じて色々な技術にチャレンジできるのは私にとって大きなメリットです。

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