血の轟音
多分ここ数年ずっと同じ涙を流してる。
頻繁に泣いてるわけじゃないけど
久しぶりに涙が出てきて思った。
その涙の正体は
複雑な恋愛してるときは恋愛だと思ってて、お金の不安に駆られてるときはお金だと思ってた。
だけどよく観察してたら
同じところから生まれていた。
私は母親がやってきた仕事を多数することになったり、好きだった作品を観ることが多かった。
昨日たまたま母親の好きだったドラマ「聖者の行進」をみてたらすごく泣いた。
悔しいのと痛すぎるのと悲しいのと人の優しさに癒されたのと。
そしたら内臓の裏側からなにか訴えてくる感じがした。
それに集中してみると
自分に流れる血から聞き取りづらい声のようなものがした。
1人の声ではなく大勢の声で聞き取るのは難しい。轟音。
涙流してるときにしか聞こえなかったからかなり神経を使った。
血からなんか言ってくるのなんてご先祖ぐらいだろうと思った。
知ったような気にはなりたくないけど
血は「おれたちの声をもっときいて、頼って」と言ってるようだった。
30分後には忘れるだろうから記録しておいた。
血が時代を超えて引き継いできたものってあると思う。
幸福なら放っておけるけど、悪癖のようなものもある。
みんな絶望することがあっても乗り越えて命を繋いできたのかな。
母親は聞いてもないのにベラベラ話してくるタイプだったけど、おばあちゃん以降の恋愛話は知らないから聞いておけばよかった。
恋って気づかないうちに自然としてることが多いけど、失恋すると気づかないうちに自然と拗ねてることもあると思う。
自覚なくじわじわと蝕んでいく感じが怖い。
家もしばらくなにもせず放っておくと汚くなるよね。
おわり(♡ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾⁾
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