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ベートーヴェンを毎日聴く221(2020年8月8日)

『ベートーヴェン/六重奏のための行進曲 WoO29』を聴いた。

1分半程度の短い行進曲。クラリネットとホルン、そしてファゴット。それぞれ2本で演奏される六重奏。

この作品を聴いたとき、思い浮かんだのが「ラ・マルセイエーズ」。現在のフランス国歌である。なんとなく曲調が似ているのである。

「ラ・マルセイエーズ」はフランス軍の出撃に際し、兵を活気づけるためにド・リール大尉が一日で作ったという作品。つまり軍歌であるが、ベートーヴェンのこの作品も軍のために作られた作品である。

「ラ・マルセイエーズ」は1792年に作られ、広まっていった。そのため、同時代を生きていたベートーヴェンの耳にも届いていた可能性がある。となると、この作品を作る際に、もしかしたら影響を受けていたのかもしれない。

しかし、オーストリアの戦争の相手はフランスであった。敵国で人気の曲をモチーフにするのは、さすがに考えにくいかもしれない。

とはいえ、「ラ・マルセイエーズ」は多くの作曲家に影響を与え、その旋律をモチーフにした作品が生まれたことは間違いはない。音楽家ではない人物がたった一日で作り上げた曲であるが、とても印象強く、テンションが高まる作品になったことは驚くことである。

Florent MaillefaudによるPixabayからの画像

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