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ベートーヴェンを毎日聴く202(2020年7月20日)
『ベートーヴェン/「ミンナに」WoO115』を聴いた。
ベートーヴェンを毎日聴く202
— Harayan (Herbert von) (@HarayanV) July 20, 2020
「ミンナに」WoO112。1790〜92年
「お前は私の妻で、私はお前の夫」という作者不詳の詩を、まだ結婚していない(結局結婚することは無かったが)、20歳頃の作曲者が引用したのが、すごく気になる。結婚への憧れ?それとも誰かのために?ミンナは一体誰なのだろう? pic.twitter.com/iKg6301guU
※Twitterリンク上の「WoO112」は「WoO115」が正当です。
力強い歌曲である。でもこれは愛の歌である。
"私はあなたの心だけにいて、悩みさえ逃げ去っていく。私たちの愛は、喜びを生み出す。あなたがいなければ、どんな神様も私を作ることはできないし、私がいなければ、どんな神様もあなたを作ることはできない。あなたは私の妻であり、私はあなたの夫なのだ"
作者はわからないが夫婦の力強い愛をうたった詩には、その力強さを表現する音楽が相応しい。「ミンナに」という題があるのに歌詞には一回も出て来ない。でもこの詩を作った夫の妻の名前が「ミンナ」であり、妻「ミンナ」に届けば歌詞に名前を入れなくても充分であろう。
ベートーヴェンはボンで勉強中の身。この詩を採用したのが先生だったのか本人なのかもわからないが、結婚した時にはこのように強く妻を思うのだ、というあこがれも踏まえていたのではないだろうか。恋は多かったが結婚することは無かったベートーヴェンである。
Patricia AlexandreによるPixabayからの画像
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