ベートーヴェンを毎日聴く4(2020年1月4日)
『ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第1番 ヘ短調 op.2-1』を聴いた。
ハイドン先生に献呈されたのは2番目の作品(op.2)だった。
記念すべきop.1(ピアノ三重奏曲)は、教えを受けていたハイドン先生ではなく、他人(リヒノフスキー公爵)に献呈されてしまった。
それに、ハイドン先生のピアノ・ソナタのスタイルとは異なる、交響曲のような4楽章制をとる、短調の激しさが鋭く表される曲想を持つピアノ・ソナタ。
ベートーヴェンの才能を見込んでウィーンに呼び寄せたハイドン先生。自身のスタイルと異なる作品を献呈された心中は、きっと穏やかではなかっただろう。
新しい時代を切り開いていくためには、先達を大股で乗り越えていかなければならないということは、今でも同じである。
ベートーヴェンを毎日聴く。
この作品で4日連続で聴けたことになるので
「3日坊主はなんとか脱出した」と思った。
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