サッカーの本質とは？

サッカー経験者の方々、サッカーが好きな方々「なぜサッカーを始めましたか？」「なぜサッカーを好きになりましたか？」と聞かれたらなんと答えますか？

僕は間違いなく、「楽しいから！」の一言。
見ても、やっても、聞いても、話してもとにかく楽しんです。
サッカーの魅力について深く掘り下げようと思えばいくらでも掘り下げることができるけど、1番シンプルで自分で納得できたからこの一言にしました。

この前の代表選で、中島翔哉選手が笑顔でプレーしているのを見て、日本にもこんなにサッカーを楽しみながらやっている人がいるのかと、すごくワクワクしました。
僕自身半年に1回くらい、自分の思い通りのプレーが試合を通してできるゾーンに入ってるような時があるんだけど、その時ってやっぱりめっちゃ笑顔でサッカーしてるんですよね。楽しくて楽しくて仕方がないんです。（もちろんその時以外でも楽しんでますw）

僕はサッカーを始めてからこれまで、1日とてサッカーのことを考えなかった日はないという自信があるけど、これほどまでにサッカーを好きになったのは、やっぱり楽しいから。
ボール1つあれば、1人でも、数人でも、何十人でもできるのがサッカーの良いところであり、最大の魅力だと感じてます。
小中高とサッカーをしてきて、大学でもサークルでサッカーをしていました。

そんなサッカー漬けの学生生活の中で、「楽しい」ことだったサッカーが何かをきっかけに「楽しくない」に変わってしまう選手がいるのではないかと最近になって思うようになりました。

これには大きく分けて2つ
①選手間の関わり
②スタッフとの関わり
③先輩との関わり
があるのではないかという考えにたどり着きました。

①について、カテゴリーが同じ人同士と接する機会が多いというのも絡んできますが、TOPチーム・サブチーム・2軍・・・などで別カテゴリーの選手とのコミュニケーションの数が圧倒的に異なります。もちろんそういうチームばかりではないですが、TOPの選手とその他のカテゴリーの選手があまり話さないようなチームもあるのではないでしょうか。そうなってしまうと選手間でまとまりができづらくなり、チームの雰囲気も悪くなってしまいます。チームの雰囲気がよくないということは、サッカーを「楽しむ」という環境が整いません。また、カテゴリー同士で固まってしまうと、チーム内に派閥が生まれてしまいます。これはめちゃくちゃ大きな問題です。
なぜかというと、サッカーのチームにおいてチームの結束力は、何にも変えられない必須要素だからです。高校・大学サッカーなどは、100人規模の学校もあります。まとまることは難しいかもしれませんが、まとまらないことにはチームとしての力を100%発揮することはできないと僕は考えています。

②については、スタッフの戦術やコーチングとしての力量ではなく、人間性に問題があります。僕がよく耳にするのは、「監督に嫌われている」「監督の好き嫌いが激しい」「スタッフの選手に対する対応に差がある」です。監督・スタッフはチームをまとめる人であり、選手全員と平等に接することは最低条件です。しかし、こういう監督・スタッフも中にはいて（個人的には結構多いと思う）、TOPチームの選手への対応は良いのに、下のカテゴリーの選手に対しては適当に扱うなどの事例が多く耳に入ってきます。
日本のユース・大学生世代は、ほとんど「移籍」がないので、一旦学校の部活動に属したり、ユースチームに属したりすると先生や監督が変わらない限りどんなに嫌な監督でも逃れることができません。
その監督が選手に対して対応に差をみせることはあってはならないこと。これもサッカーを「楽しむ」という点に置いて障害となります。

③については明白ですが、サッカーに限らず、先輩からのご指導が過激になるというニュースが最近でもまだ見られます。スポーツをしにきてるのに、過剰なメンタルトレーニングが始まるわけですから、もちろんそのスポーツが嫌になってしまうこともあるでしょう。上記2つはそのスポーツ自体を嫌いになることはあまりないと思いますが、この3つ目は嫌いになってしまう可能性があります。しかも指導者が知らない場所で行われることなので、発見も遅くなりがちです。

このように、楽しくて始めたサッカーが、自分の身を置いた環境の差で楽しくなくなってしまった選手もいるのではないでしょうか。
中学や高校時代にこの環境に入ってしまい、大学では体育会でサッカーをやらずに、自由に楽しめるサークルや同好会に入るという選択をした人も日本全国で見たら多くいるんじゃないかなと思います。

こうした「楽しくない」サッカーを行う環境が日本にはまだたくさんあると思います。勝負の世界なので難しいことだとは思うけど、常に「楽しむ」という心を持ってサッカーをすることが第一だと考えています。

何事も楽しんだモン勝ち！