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今こそ読みたい大田区にちなんだビジネス書8選【2020年4月11日更新】

不要不急の外出を控えて家で過ごすことに・・・こんなときは本を読むのがピッタリ。本屋さんに出かけるのも自粛期間ははばかられるので、電子書籍で読めるものをピックアップしました。

「下町ロケット」池井戸潤

TBSで阿部寛主演で2度にわたりドラマ化された、ロケットの部品を作りだす町工場をめぐるバチバチの企業ドラマ。ここで描かれる工場は町工場と言ってもそこまで小規模ではなく、帝国重工という大企業相手にあらゆる知恵をひねり出して立ち向かう姿は痛快です。
佃製作所のモデルとなった桂川精螺製作所は大田区矢口にあります。

「蒲田 初音鮨物語」本田雅一

蒲田駅の西口を出てすぐ、工学院大学の道路を挟んで向かい側にある「初音鮨」。なぜこんなところにあるのか、と多くの人が驚くミシュラン2つ星の寿司の名店です。先代に始まった普通の町の寿司屋がなぜこれほどの栄光を手にできたのか、世界中からお客さんが相次ぐワケとは、そして主人夫婦を襲った閉店の危機とはなんだったのか? NHK「逆転人生」でも取り上げられ大きな話題となりました。

「町工場の娘」諏訪貴子

「下町ロケット」と同じく、こちらはNHKで内山理名主演でドラマ化されました。大田区千鳥にある精密金属加工を請け負う町工場「ダイヤ精機」。二代目として突然家業を継ぐことになるものの、バブルの余波の赤字を背負いながらの船出。ITの導入や、従業員との積極コミュニケーションなど駆使しながら、いまや全国から見学者が訪れる工場に建て直したその奮闘ぶりを自ら書き記されています。

「日替わり弁当のみで年商70億円スタンフォード大学MBAの教材に 東京大田区・弁当屋のすごい経営」菅原勇一郎

京浜東北線に乗っていると、蒲田駅を出てすぐ目立つ黄色い建物が目に入ってきます。それが「玉子屋」。都内でもその運送トラックをよく目にすることでしょう。一日7万食、それが原価率53%、廃棄率0.1%という驚異的なオペレーションがなぜ出来るのか、その凄さはスタンフォード大学はじめ世界のビジネススクールから関心を呼び見学が訪れるほど。その秘密を社長自ら惜しみなく開陳しています。

「『你好』羽根つき餃子とともに 二つの祖国に生きて」石井克則

残念ながら電子版がありませんが大田区のたいせつな顔なのでご紹介。羽根つき餃子の名店としていまや日本中から知られる存在となった京急蒲田駅そばの「你好」。中国残留孤児として日本に戻ってなお苦しい生活を続けていた八木さんが、支援者に振る舞った餃子があまりに美味しかったことからお店を創業し、いまなお店舗で餃子を作り続けるその半生をまとめています。

「鉄を削る 町工場の技術」小関智弘

著者の小関智弘氏は50年以上にわたって大田区の町工場で旋盤工として働きながら、町工場の職人の姿、思いを本にまとめてきた作家でいらっしゃいます。本書は旋盤工として働く著者が、日々の仕事の中でどんなことを考えていたかをまとめたエッセイ。工場の現場仕事はただのルーチン・・・と思う方もいらっしゃるでしょうが、視点を変えるとこんな姿もあると気づかされます。

「PTA、やらなきゃダメですか?」山本浩資

子どもをもつ親にとって、PTAの委員になるというのは一大負担。そして時間を作ったり調整をしたり、誰それにお伺いを立てなければならないと面倒のオンパレード。そうした中で機能不全を起こしていたPTAをPTO(Parent - Teacher Organization)という「出来ることを出来る人がする」という組織に変えていった課程が書かれています。舞台となっているのは大田区の嶺町小学校。その改革にはベストセラー『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』が大きく影響しています。

「現代語訳 論語と算盤」渋沢 栄一

「日本の資本主義の父」と呼ばれ、2021年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」の主人公でもある渋沢栄一。次の一万円札の肖像にもなっており、近年改めて脚光を浴びています。その渋沢の業績のひとつとして有名なのが、イギリスの田園都市構想に影響を受けた「田園調布」の開発。そう田園調布擁する大田区には縁のある人物なのです。
本書はビジネスを行う上で彼が大事にした「道徳と利益」のあるべき姿を説いた代表的著書です。

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