マエボン全ページ解説その3_目次と奥付も普通じゃない___1_

マエボン全ページ解説その4、巻頭メッセージ童心を取り戻せ!

オンラインサロン前田デザイン室が作った初めての雑誌『マエボン』が9/29に発売になりました。私は『マエボン』の編集長として、全ページを解説する企画に挑戦しています。

前回の記事はこちらから→マエボン全ページ解説その3、目次と奥付も普通じゃない!

ここまで前置きが長すぎましたが、ようやく各ページの内容になります。今日は一番最初の巻頭メッセージについてです。

『マエボン』のテーマは「童心を取り戻せ」

今回の雑誌制作において、編集長やアートディレクターなどの役割分担を決めたあとやったことはテーマを決めでした。

もともと前田デザイン室のクリエイティブテーマは「永遠の童心」です。ドット絵のタロットカードやうんち缶バッジのガチャガチャなど、これまで作ってきたものを見ればよくわかるかと思います。ちなみにこの「永遠の童心」というクリエイティブテーマは、前田デザイン室ができて割と早い段階で「どうあるべきか?」について話す会があって、そこがきっかけで決まりました。

このことが大前提で、そしてこの雑誌自体がどういうものなのか?ということからテーマを考えました。
・この雑誌はコミュニティの広報誌ではない
・本屋さんに並んでもおかしくないものにする

そう考えたら、どういう人にこの本を買ってもらいたいか?どういう人に届けたいか?について話をしました。

その中で出たのが「遊び心が少ない大人が多いので、遊び心を取り戻そう」でした。(当時の議事録)

元々のクリエイティブテーマに合わせて雑誌のテーマが「童心を取り戻せ」に決まりました。

少し話がそれますが、雑誌制作の流れとしてはこれと同時に企画案と本の仕様を決めました。(当時の議事録)

この雑誌は本屋さんにあってもおかしくないもの、メジャー感が欲しいということから無線綴じがいいねと前田さんから提案が。それであれば最低100ページくらいあった方がいいよね、ということで仕様が決まりました。


意識したのは…ネオヒルズ・ジャパン!

今回雑誌を作るにあたりいろいろな雑誌を見て研究しました。中でも一番参考にしたのは実は『ネオヒルズ・ジャパン』です。

双葉社から出た雑誌で、私が所属している「箕輪編集室」の主宰、箕輪厚介さんがかつて手がけた雑誌です。箕輪さんがこの雑誌を作った時のエピソードは過去のnoteなどで知っていましたし、こういう何かがほとばしる雑誌っておもしろいなと以前から思っていました。

ネオヒルズ・ジャパンってものすごいエッジのたってる雑誌ですが、テーマは最初から最後まで一貫してるんです。だから巻頭メッセージを設けたのもこの雑誌の真似です!

『童心を取り戻せ』

ライティングは私です。ページの担当としては他にも数ページありましたが、しっかり書いたのはここくらいです。テーマ『童心を取り戻せ』をもっと具体的に言語化したページが必要で、それは最初に決めた方がいいだろうと思ったからです。

前田さんからのオーダーはこうでした。「童心って言うと昔を懐かしむイメージがあるのかもしれないけど、そうじゃなくて遊び心なんだよね。遊び心を持って何でも面白がる心のこと。それがわかるようにして欲しい。」

言語化するまでは、出てくる企画案の中でも懐かしむ傾向のものがいくつかありましたが、これがきっかけで変わりました。昔を懐かしむことではなくて、大人が全力で悪ふざけである、遊び心である、ということがはっきりしたので、こういう定義づけって大事なんだなと感じました。テーマを決め、それを言語化することで企画が決めやすくなる。


メッセージを立たせるデザインに

このページのデザインはデザイナーの藤原慎也くんが担当でした。会社でお勤めのかたわら、今回この巻頭メッセージ、前田デザイン室とは?、藤井さんインタビューなど、かなり多くのページを担当してくれました。

企画案があって、それをもとにマエボンは基本的にデザインの方向性を決めてもらう、その後ライティングというやり方で制作を進めました。私が書いた巻頭メッセージを送ったら、最初提案してくれたのはこの案でした。

すごい!!面白い!!そう興奮したのを覚えています。遊び心そのものだと。

前田さんからは「他の案も見てみたい」とのことだったので、他に提案してもらったのが今の案に繋がったこの案。

これを見たらやはりこっちの方が巻頭メッセージとしてふさわしいと思いました。

理由は、このページの目標が「メッセージを立たせること」だからです。何のためにわざわざこのページを設けたのか?それはテーマ「童心を取り戻せ」のメッセージをより詳しく説明したものが必要だから。それであれば、このページはメッセージが最大限生きるものにするのが正解だ。そう感じたので、最初の案だと絵が強すぎると思い、こちらの案で進めることに決めました。

目指すのはメジャー感、コミュニティのことは最低限に

この案に決まってからも、藤原くんがこの方向性の中で案をたくさん出してくれました。

また今回前田さんの写真を撮ってくれたのは、木村駿生くん。このページだけでなくかなり多くのページのカメラマンとして活躍してくれました。

決めるというのは選ぶことで、なぜそれを選ぶのか?をはっきりするなかで最適解を見つける作業なのだなと感じました。

メッセージを立てることと同時に大事にしたのは、内輪感を出しすぎないこと。これは前田デザイン室の雑誌であるが、それが強すぎると広報誌になってしまう。開いて最初のページからコミュニティ要素が強すぎない方がいい。そういう理由で前田デザイン室の文字は下に。


前田さんの表情もこういう案もありました。

でも表情が違うものがいい気がして、最終的にはこの写真を使ってもらいました。こっちの方が「二ヒヒ」って笑っている感じがして、童心にふさわしいと感じたからです。そして最終的に仕上がったのがこちら。

童心くんの表情と似てますよね!?


「童心を取り戻せ」のメッセージが詰まった『マエボン』
インターネットでの販売は、こちらから。こちらのサイトでの販売はあと11日です。


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ライター、コミュニティマネージャー。10年事務員→2016年フリーのライター→2020年株式会社NASUへ。前田高志著『勝てるデザイン』編集協力、コミュニティのLINE相談はこちらから→https://lin.ee/18cEuStdW