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生活習慣を気にすることは無意味

初めに断っておくと、これはあくまで私の体験なので健康な人には当てはまらないかもしれない。

私は大学入学直後に極端に体調が悪化し、そのまま26年経って今に至る。受験を乗り切った直後で少し気が緩んでいると思った。そういう時期ではないかと。しかし、体調は一向に回復しなかった。発熱・倦怠感・のどの発赤・咳などが慢性化していた。入学して4年目にさすがにおかしいと思い大学病院を受診したが、検査異常なしで生活習慣の指導を受けただけで帰された。確かに昼夜逆転していたし食生活も乱れていた。体重も急激に増えた。

自分で意識したのは就寝時間、起床時間、食事を取る時間をなるべく一定にすることと、食事と運動による体重の管理である。しかし、管理がうまくいかないことによるストレスが増えるばかりで、何の効果もなかった。

23歳のとき、自分はうつ病ではないかと疑って精神科を受診した。うつ病の診断がついた。しかし、それは誤診であり、34歳の時に診断が双極II型障害へ変わった。双極II型障害は気分の波が軽躁とうつを行ったり来たりする。私の病状はすでに進行しており、気分の波が激しく行き来する急速交代化と呼ばれる状態であった。

私の双極II型障害の発病は9歳の時と考えられている。発病当初は緩やかな波が病気が進行することにより急速交代化するのである。

相変わらず、就寝時間、起床時間、食事を取る時間、食事と運動による体重の管理は、全くうまくいかなかった。唯一成果らしい成果は、スポーツジムに通い、少し筋肉が付いたくらいである。特に睡眠はひどい。軽躁の時は1.5時間しか寝ていない日が何日も連続するし、うつの時は20時間寝ている日が連続する。

ところで、私は双極性障害の治療薬である「リチウム」の血中濃度を慎重に少しずつ高めてきた。また42歳の時、「デエビゴ」と呼ばれる新しい睡眠薬を服用し始めた。すると、突然、就寝時間が22時から24時の間にぴったり収まるようになった。また、3回の食事の時刻もおおよそ定まった。いまや糖尿病の数値も完全に正常値である。

結論として、心がけは全く無意味であり、正しい診断と正しい治療が必要である。心がけというものは、健康な人だけがすることができる道楽というわけだ。私は医師の指示通り薬を服用することを習慣にしている。

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