人生で一番の打ち上げ花火

今年見た、そこそこの規模感の花火大会について、非常に感動したのでつらつらとやっていきたいと思います。

花火に関して、今までほとんど深い考えを持ったり意味を感じたりしたことはなく、近いところで見られれば「おー、迫力あるなあ」、遠くから見れば「おーやってんなあ」くらいの感想程度で、その感動はほとんどその場の雰囲気だけのものでした。

今年見た花火は、一番の出資が私の勤めている会社ということもあり、特A席での観覧を楽しませていただきました。
そこで最初から最後まで見た中で特に感じるところがあったプログラムが、

  • 若手花火師による創作花火

  • 勤め先の名前で打ち上げた大トリの花火

です。

花火の中盤ごろに始まった若手花火師による創作花火は非常に色鮮やかで、他のプログラムには見られないような組み合わせやタイミングがとても良く、流れる音楽ともマッチした素晴らしい花火でした。花火師は職人の世界。やはり若手の育成が課題なのでしょうか。この花火に若手の育成がかかっている、という強い情熱を見たような気がしました。
私は前職が高齢化の激しい業界におり、40代前後で若手と言われるような世界で育ってきましたが、やはり若手ということで、非常にチヤホヤされながらいろいろな経験をさせていただきました。そこにもやはり、業界全体の育成にかける強い思いを感じる待遇で、今でもそれについて感謝の気持ちを忘れたことはありません。
きっとあの花火を打ち上げた若手の方々も同じような愛情を受け、かつて私が感じたような感謝の気持ちを抱いているのではないか。そんなことを考えさせられるとても素敵な花火でした。

勤め先の名前であげた大トリの花火は、さらに感動させられました。「この花火に感動を覚える感性に育ててくれた両親に感謝を言わねば」とよくわからん言葉が出るほど。今日の花火は正直なところ、行く前まで「そんな金あるなら社員に還元しろや」とまで思っていましたが、大トリの花火を見て全てひっくり返りました。本当に具体的な感想が出てこず、申し訳ないのですがあれに感動せず冷めた目でしか見れないような男性社員どもは、一度自分の人生を見つめ直していただきたいものです。現在の勤め先の社長は一代で町一番の会社に育て上げ、その街では知らぬものがいないくらいの名士。人生を賭けて成功した集大成をたったの15分に込め、それを多くの人の前で披露し、感動させるなんて、今の私にはとても想像できる世界ではありません。まだ勤めて半年そこそこですが、今日の夜空に散っていく花火の火の粉くらいは今の自分が稼いだ分かもしれない。いつかあの夜空に散っていく1発分くらいは自分の貢献と言えるようになりたいです。
終わった時、心の底から拍手が出ました。

余談ですが、私は花火というものをほとんど撮影しません。ですので、この度アップできる写真も残念ながら持ち合わせておりません。
私の拙い文章を読んだあなたにはどのような花火が思い描かれましたでしょうか?私がこの夏見た花火はきっと、それ以上に大きく素晴らしい花火だったと確信しています。
そろそろシーズンも終わりですが、来年は是非、みなさんも自分の一番の花火を探してみてください。

明日は「数年ぶりに幼馴染と会った話」をしたいと思います。

それでは、
何卒宜しくお願い申し上げます。

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