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私と摂食障害~今振り返って思うこと~⑱

みなさん、こんばんは。今日は、私の摂食障害の経験を振り返ってみて、今思うこと その18について書きたいと思います。

私と摂食障害~今振り返って思うこと~⑰ ⇩

昨日は、

長い間摂食障害を患っていると、ブランク期間が長かったとか、年齢的な理由により、その後の社会復帰に支障がある方もいらっしゃると思います。そんな方々に、少しでも社会復帰がスムーズに行えるようなサポートがあったら良かったなぁ・・・と思います。

ということを書きました。今日はその続きを書きたいと思います。

「自分を満たす」ということ、の続き

「私と摂食障害~今振り返って思うこと~⑪」では、一つ一つ経験を積み重ねて自分を満たす、ということを書きました。⇩

摂食障害は「満たされない何かを埋めるために、食べることで満たそうとしている」と言われることがあると思います。

私は、同じ「食べる」にしても「満たされる」食べ方って、あるのではないかと思うのです。

心の底からの自分の「欲求」に耳を澄まして、一つ一つ満たす(満たしてあげる)ことって、出来ているようで実は出来ていないことの方が多いのではないでしょうか。自分のことを本当の意味で満たしてあげることが出来た時「もっともっと」という思いが少しずつ薄まっていくのではないかと思います。

みなさんは、心の底からの自分の「欲求」に耳を澄まして、食べたい物を一つ一つ食べることが出来ていますか。食べたい物を食べているようで実は食べていないことの方が多いのではないでしょうか。

私は、摂食障害(過食嘔吐)の症状がピークだった頃、仕事帰りに毎日近所のスーパーに通っては、過食嘔吐のための食糧を買い込んでいました。

仕事帰りがちょうど閉店間際と重なることが多く、お惣菜や菓子パンなどには値引きシールが貼られていることも少なくありませんでした。

過食費を少しでも抑えたかった私は、まずは値引きシールの貼られたお惣菜(ほぼ揚げ物)を押さえて(とりあえず買い物カゴに入れて)、次に同じく値引きシールの貼られた菓子パン(ほぼ甘い系)を押さえました。

一通り押さえ終わると、瞬時に値段と量のバランスを計算し、買わない物は売り場に返しました。

そして、最後に〆のお菓子売り場に直行し、いわゆる100均コーナーでチョコ系としょっぱい系のお菓子をいくつか選んでフィニッシュ、というパターンが多かったように思います。

こんなことは、改めて私が書くまでもなくみなさんもよくおわかりだとは思いますが、値引きシールを最優先すると金額は抑えられますが、必ずしも食べたい物が買えるとは限りません。同じ揚げ物と言っても、本当はとんかつが食べたくてもアジフライやハムカツで妥協することもありました。菓子パンにしても本当に食べたい物、というよりは、とにかく安くてクリームやチョコがたくさん入っている物だっだら何でもいい、みたいな選び方をしていました。そして、100均コーナーのお菓子は、量は稼げるのですが、例えばチョコにしても、普通のお菓子売り場の物よりも若干味やコクが薄かったりします。当然新商品もありません。

当時は、それでもとにかく安く、大量に買いたかったので、そのような買い物をしていました。そこには「どうせ吐いてしまうんだから・・・」という思いもあったと思います。

ただ、今振り返ってみると、たとえ吐く前提に食べる物でも、出来るだけ「本当に」食べたい物を食べた方がいいのではないか、と思うのです。

例えば、チョコやチョコ菓子にしても、100均コーナーの物はその値段なりの物ですが、それが「本当に」食べたいのか。

もちろん、手軽に買えない(近所に売っていない)、高価である、などの理由はあるにせよ「本当に」食べたい物を食べた方が、満足度は高いと思います。

それが、たとえ吐く前提に食べるのだとしても、一度は口に入れ、(多分)味わうことになるのだから、おいしいに越したことはありません。

それに、手軽に買えなかったり、高価だったりすることで、もしかしたら「詰め込む」食べ方が変わるかもしれません。

あくまで私の経験ですが、会社を辞めて、とりあえず(仕事などは)何もしないで実家で引きこもり生活を始めてからの過食嘔吐では、とにかく食べたかった物を食べることにしました。

その影響があったのかなかったのかはわかりませんが、その後3~4か月で「普通に食べる」ために「吐かずに食べる」ことを真剣に考えるようになりました。

食べたい物を一つ一つ食べるという経験を積み重ねることによって、自分の中の「食欲」はもちろんのこと、それ以外の「何か」も一つ一つ満たしてきたのではないか、そんな気がするのです。

「食べること」一つをとっても、心の底から「自分を満たす」ことって、出来ているようで実は出来ていないのかもしれません。ですからなおさら大切なのではないか、と今は思います。

もちろん「出来る時に」「出来る事を」「出来る範囲で」を忘れずに、一つ一つ、一歩一歩でいいと思います。


今日もありがとうございます。

よろしければサポートお願いいたします。いただいたサポートは、今後、摂食障害で悩む方々のサポート活動に、大切に使わせていただきます。