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もしも、あの時の自分に会えたら⑥

みなさん、こんばんは。今日は、もし、摂食障害真っ只中の自分に会うことができたとしたら、何と声を掛けてあげるだろうか・・・の続きについて、書きたいと思います。

前回の記事はこちら⇩

今男:

そう思ってくれると、僕も、時雄と話をしたかいがあったよ。

時雄の言う通り、頭の中で考えていたり、何となく大まかなイメージはあるんだけど、うまくまとまっていなかったり、そういった事柄も、人が話していることを聞いたりすると、うまく考えがまとまったり、あるいは、自分自身を「客観的に」見つめ直したり、そういうことができるようになることがあるんだ。

摂食障害に限らず、ちょっと人には言いづらいことで悩んでいると、どうしても一人で考える時間が多いとは思うんだけど、できるときには、できる範囲で、人と会って、話をしてみる、っていうことが、悩みの解決の糸口が見つかる、一つの方法でもあるんだ。

僕も以前は、「悩みを人に話したって、痩せたりするわけではないし、自分の考えが変わるわけでもないし、そんなの無駄なんじゃないか」って思っていたんだけど、それでもカウンセリングに通ったり、そこで開催されていたグループセラピー(摂食障害当事者同士が話し合う場)に参加したり、そんなことを繰り返していると、いつもじゃないけど、「そんなふうにも考えられるんだ・・・」とか、「自分も同じこと考えてるけど、それって、そんなに頑なに拘る必要ないかも・・・」って、思うようになっていったんだ。

だから、今日、時雄と話すことができて、「何となくそうかもしれない・・・って、そう思えてきちゃう」って言ってくれて、すごく嬉しいし、時雄にとって、何かのきっかけになってくれたら、本当に良かった・・・って思う。


時雄:

うん、何か、昨日とは、違うんじゃないかと思う。いつもは、人の話って、途中からは、耳では聞こえてるんだけど、心の中では「・・・自分には無理だから・・・」なんて思ってるもんだから、頭には入ってこない感じなんだ。だけど今日は、何となく「入ってきた」気がする。

まあ、家に帰ったら、また昨日と同じ自分になってるかもしれないけど。でも、今男と話せて、良かった。


今男:

仮に、昨日と同じ自分だったとしても、それもそのまま受け止めて。また明日から、また明日から・・・だから。


時雄:

そう、そうだよね。そうだったね。「ありのままに受け止める」だったっけ?

「明日はできるかもしれない」からね。


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