【ノマドワーカー向け】会社を辞めてノマドになったら、企業型DC(企業型確定拠出年金)の移管手続きをしよう
会社を辞めて海外ノマドとして生活する上で、重要なのに見落とされがちだと(個人的に)感じること。
それは、イデコや企業型DCの扱いです。
海外ノマドになる直前まで会社勤めをしていた方。あなたは、企業型DC(企業型確定拠出年金)の対象者ではありませんか? 移管手続きなど、終わらせましたか?
今回は、この企業型DC加入者だった人向けに、実体験を踏まえながら情報をまとめてみました。
なお、本記事は企業型DC、iDeCoについてざっくりは理解している前提で書いています。
参考:一般財団法人投資信託協会
企業型DC→iDeCo→任意喪失手続きが現実的か
いろいろ失敗した経験から、脱サラ(言い方が古い)して海外ノマドになる人の一般的な手続きの手順は、企業型DCからiDoCoへの変更手続き、その後、iDeCoの掛金拠出を任意停止、という二段階かなと思っています。
なぜなら、海外ノマドになる人は基本的に脱退一時金の受け取り選択は難しいだろうし、iDeCoかけ続けるのはいざという時お金が引き出せないので結構リスキーじゃない? と感じるからです。
この考えをもとに、話を進めたいと思います。
退職後、企業型DCは脱退一時金の受け取り or iDeCoへの移管の選択肢がある
企業型DCは、退職後継続することはできません。
じゃあ企業型DCで運用してたお金ってどうするの? となった時に出てくる選択肢はふたつ。
①脱退一時金の受け取り
②iDeCoへの移管の選択肢がある
ただ、「①脱退一時金の受け取り」が選択できる人は極めてまれかと思います。私も選択できませんでした。
積立金額が1万5,000円以下などの条件に当てはまれば脱退一時金として受け取れますが、基本元気な成人で1年以上働いていたら無理だと思います。
一応、自分が脱退一時金を受け取れるか、iCeCoへの移管しか選択肢がないかを簡単に確認できる野村證券の「らくらくケース診断」があるので、以下で紹介しておきます。
企業型DCをiDeCoに移管
というわけで、会社を辞めて自営業で海外ノマドをする人はさっさとiDeCoへの移管手続きをしましょう。
手続き=自分でどこの金融機関を使ってiDeCoの運用をするか決め、開始の手続きを終わらせる、です。
メガバンクなどいろいろ選択肢はありますが、よほどこだわりがなければ、海外からも手続きしやすいネットバンクがやっているものでいいと個人的には思います。
iDeCoへの移管手続きは6ヶ月以内に!
退職時に人事担当にも言われるのですが、移管手続きは6ヶ月以内にしないとマジでめんどくさいです。
6ヶ月以内にしないと、国民年金基金連合会へ自動移換されてしまいます。
これの何がめんどくさいって、ここに移管されたら運用されないので利益が出ないだけでなく、管理手数料が取られるんです! めんどくさいってより、もったいない、ですかね。
その他にも金銭的デメリットが多いので、自動移管は絶対に避けたい。
加えて、いざiDeCoの手続きをしようとなると、国民年金基金連合会→iDeCoを運用する金融機関への資金移動手続きも発生してくるので、クソめんどうです。
ですが、私はやらかした過去があります。
というのも、3月末に退職して5月に海外渡航をしたんですが、渡航前に元勤務先から移管手続きに必要な書類が届かなかったんです。さらに、退職後6ヶ月を過ぎてようやく帰国したので、もう間に合いませんでした。
3月末に退職してすぐ出国するという方。それでもいいと思います。ただ、一通り退職後の手続き書類が届いたら、いちど帰国して手続きを完了させるという前提でスケジュールを組むことをおすすめします。
iDeCoへの移管後、掛金拠出の任意停止手続きをする
無事にiDeCoに企業型DCの積立金を移管できたら、そのままiDeCoで掛け金を掛け続けるという手もあります。
ですが、手元資金がカツカツだったり、いざという時引き出せないお金にしたくないという場合、任意停止手続きをするという選択肢もあります。
ただ、この手続きをする場合、住民票を抜く必要があります。
なぜなら、手続きの際に以下のいずれかの書類が必要になるためです。
また、住民票を抜く際は、タイミングに要注意! はやすぎると、保険証が使えなくなって困った……なんて事態が起こることも。
健康保険を筆頭に、住民票がある自治体からの補助などを使う機会を洗い出し、すべて完了した後に抜くのがいいのではと思います。
私は出国当日、フライトが遅い時間だったので、午前中に自治体の窓口で手続きをしてから住民票除票の写しを入手し、記入済み書類とあわせて郵送しました。
そう、任意停止の際、書類の提出が必要なので、はやめにiDeCoで利用している金融機関に連絡して送ってもらいましょう!
以上、ざっくり流れを紹介しましたが、マジで面倒くさい&思い立っていきなりできるものではないので、退職や海外長期滞在を決めたなら、早め早めに情報収集をすることをお勧めします。
とにかくこういう手続きがあると知らせたくて雑駁に書いてしまったので、そのうち清書したいですがとりあえずこちらを参考にしていただければ……。
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