桜の季節はあっという間に。
別れは辛い。
どのような別れにも原因がある。どうしようもない別れだって誰にでもある。多くの人との別れを経験してきたが、辛いだけで終わることはやめた。
互いに新たなスタートを切ることが別れなのだと。
過去を切るのも新たなスタートだ。これから互いに新しい人生を送るのもスタートだ。「あの世へ旅立ち」というではないか。死もまた互いのスタートである。
ひょっとすると、毎日がスタート。お日様は朝に昇り、夕に沈む。一日の始めと終わりを繰り返すのだが、朝はいつもスタートなのだと思う。
別れが辛いのは、それに執着するからでしかない。もちろんあっさりと忘れてしまうことなどできないし、忘れられないのは確かなこと。でも、いつまでもそこだけを意識するのは執着であって、良いことではない。
今の瞬間に目を向けて、一所懸命対峙していけば、時々は思い出すけれど、執着はしなくなる。
ぼくの両親はもうこの世にはいないけれど、彼らを意識する写真などは置いていない。供養することは毎日続けているけれど、それは先祖たちや縁ある人全体を供養して、両親のことは命日や誕生日などに思い出すことにしている。
様々な理由で別れることも、その人の旅立ちだと祝ってあげることだ。いつまでも思い詰める必要などどこにもない。なんとなく思い出したりすれば、それでいい。決して記憶から消せないだろうけれど、淡く薄く記憶のどこかに置いておけば、それは素敵な思い出となる。
春は別れと出会いが多い季節。
桜の花も一気に散ることになっている。
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