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記憶に残る一言。

心の扉をまず開く。そうして話を聞く。

「じゅんさんは最初から心を開いて聞いてくれた」と後日、本音を聞かせてくれた人がいた。
「じゅんさんには、本当のことを話せた」と言ってくれる人も多い。

秘密にしていることを話してくれる。それは嬉しい。
けれども同時にそのことは他言できないので、ぼくのキャパシティーがいっぱいになる。けれども、人は忘れてゆくことができる動物なので、記憶には残っているかもしれないが、想起することはそのうちなくなる。

時間がそうさせるのであろう。一年前にその人が言った秘密など微塵も覚えていない。向き合ってしっかりと確認しあったことぐらいの記憶しかない。でも、それでいいのだと思う。たくさんの人から相談を受ければ録音でもしなければ忘れてしまうものだ。


ところが、相手の人に対して言ったことを覚えている人も実は多い。ぼくの言った一言が記憶に残ったのだろう。ひょっとしたらきついことを言ったかもしれないし、温かい希望を与えたかもしれない。記憶に残る一言は、その時の場と相手の場とぼくの場が絡み合った、一瞬に出るものだ。記憶に残ることを言おうと思って発した言葉ではない。

記憶に残る一言は、インスピレーションのようなものかもしれない。降りてくるものを一瞬で感じ取れた一言だったに違いない。

心が開かれているからこそ出る、感じる言葉なのだと思う。


#エッセイ #日記 #コミュニケーション #人生 #生き方 #仕事

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