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サバティカル 大人の学び

サバティカル(サバティカル休暇)という言葉をはじめて聞いたので、書き留めておきたいと思います。


サバティカルとは、企業で一定期間働いた人に対して、休暇理由に関係なく職務を離れた長期休暇を与える休暇制度のことだそうです。この「休暇理由に関係なく」というのは結構ポイントみたいです。

休暇期間は企業により異なりますが、海外では1ヵ月以上~1年というのが主流のようです。

サバティカル休暇は、1990年代からワークライフバランスの考え方が広まっていく中で、家族や生活を大事にする人の退職率を減らしたい背景などもあり、ヨーロッパ企業で生まれたそうです。

ちなみに語源は、旧約聖書に書かれているラテン語の「Sabbaticus」からきているそうで、「安息日」を意味することばだそうです。


サバティカル休暇には、長期休暇によりリフレッシュを図り、その後の仕事でより成果を上げてもらいたいという意図や、企業のイメージアップにつながるという効果も期待できます。

しかし、もっとも注目されているのは、リカレント教育(社会人の学びなおし)の機会をつくることにあります。

従来は、社会人が海外留学や大学院進学も含めた学びなおしの機会を得るためには、休職か退職という選択肢をとることが普通でした。

サバティカル休暇を導入すれば、会社を退職することなく自己成長につながる経験を積むことができ、キャリアアップを図ることができます。

企業側にも、そこに支援することで優秀な人材を確保できるという相互メリットが働くというわけです。サバティカル休暇を導入している企業の中には、留学や大学院進学などに対しては、手当てを支給するところも増えてきているそうです。

日本ではまだ導入している企業は少ないようですが、2019年から経産省も導入推進の意向を示しているようです。


わたしも社会人を経験してから新たな学びを始めていて、社会人の学びなおしの重要については、日々実感しています。

いまのStay Home環境は、時代から与えられたサバティカル休暇なのではないでしょうか。

この期間を、新たな学びに触れることや、自分の価値を再定義することなどに充てられるかどうかは、今後を大きく左右すると思います。


機会はあっても結局は意識次第。
価値のある時間を過ごしていきたいですね。

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