冬こそオープンカー!ダイハツ・コペン Robeでヤビツ峠を走った話
(2015年3月にFacebookに掲載したNote記事を手直ししました。)
2014年は、軽自動車が新車販売台数の4割を占めました。
アウトドアを意識した『スズキ・ハスラー』『ダイハツ・ウェイク』、ワゴンをクーペに見せかけた『ホンダ・N-BOX SLASH』など、開発者の遊び心が垣間見えるような自動車が増え始めた時期です。
(2021年追記:その後はダイハツ・タフト、ホンダからはS660が登場しましたね。スズキ・ジムニーもモデルチェンジして更に盛り上がってます)
中でも、『ダイハツ・コペン』は、(当時)唯一のオープンカーとして、軽自動車市場の活性化に一役買っているのではないか。コペンを運転するって、一体どんな感じだろう。気になった私はオリックスレンタカーのコペン試乗キャンペーンを使って、レンタルしてみました。
外観
私が試乗したモデルは赤色でした。大きな三角形のヘッドランプ、六角形のラジエーターグリルを装備したフロントは親会社の従兄弟、トヨタ・86を彷彿させました。
小さな車体に対してアンバランスかもしれませんが、個人的にはうまく馴染んでいると思いました。
ヘッドランプは線状LEDを装備。「L」を逆さまにした形状。アウディのようで格好良いですが、車体の形状に若干逆らうデザインのため、少し違和感を覚えるかもしれません。
日本の今どきの軽自動車は、普通自動車と比べても遜色ないですが、コペンも例外ではないと思いました。
内装
荷物が邪魔で申し訳ありません。室内スペースには期待しない方がよいです。笑
まず、狭い。168cmの私でさえ天井に頭が近い。また、腕を動かしにくい。ジャケットの着用、荷物を片づける等の作業は車内だと難しい。ジャケットは車の外に出てから羽織りました。冬なのに・・・
トランクも、あまり広くなく、ハンドバッグだけで荷台を食い込む。また、屋根を開けたままではトランクを開閉できない。トランクを使うにはいちいち屋根を閉じる必要がある。
そして、86ほどではないが、乗り降りがやや難しい。足で車をこすらずに乗り降りするにはコツがいる。座席の位置が低いため、これは仕方がない。
内装のスタイルはおしゃれ。カーボン調のパネル、チェッカーフラグのフロアカバーが良いアクセントになっています。
丸い形状のボタンは押しやすく、コンパクトなデザインです。エアコンのダイヤルが上部にあるともう少し触りやすかったかもしれません。でもそうすると今度はデジタル画面が見づらくなるのですかね。難しい。
狭い内装なので、その他スイッチの配置が工夫されていると思いました。例えば、窓は席の真ん中にあるスイッチで開閉します。また、トランク、給油口を開くにはセンターコンソールボックスを空け、それぞれ小さなボタンと、後ろにあるレバーで操作。ボタンの種類が違うので混同しない、賢いデザインと思いました。
カップホルダーはその後ろ。置きにくいのと、席の後ろに落ちやすいのが難点でした。運転しながら飲むのはひと手間かもしれません。
まずは街乗り
レンタル車は7速スーパーアクティブシフト付CVT搭載車でした。ギアを自動的に変えてくれるATモードと、自力でギアチェンジできるMTモードの2モードから選択できます。街中はATモードで走行。当然、加速はMTモードに一歩譲るものの、燃費向上に最適なギアチェンジでした。
丁寧にアクセル・ブレーキを踏むと、ダッシュボードに葉っぱが表示される。そしてその葉っぱが徐々に大きくなる。
途中で狭い住宅街を走りましたが、コペンのハンドリングが良いおかげで、すいすいと潜り抜けることができました。電柱や歩行者をよけやすい。駐車も楽です。
短所としては、町を走るにはブレーキがやや弱いと思いました。気持ち強めに踏まないと反応してくれない。軽量ゆえに強い加速と相容れない。また、アイドリング機能が敏感すぎる。少しでもブレーキの踏み具合が変わるとエンジンが作動してしまう。そして、サスペンションは固めに設定されているため、町走りに限って言えば乗り心地は今一つと思いました。
ヤビツ峠へ
厚木市を境目に、国道246号は片道2車線から1車線に減る。
伊勢原~秦野間の渋滞を脱出し、ついにヤビツ峠。
シフトレバーを右に移し、MTモードに変更。
このMTモード、ワインディングロードを走るには最高でした。
何よりシフトが迅速。同じ速度を低めのギアで走行し、回転数に応じてシフトアップすればすぐに加速する。コーナーに差し掛かってシフトダウンする時もすぐに反応してくれる。立ち上がりも問題ない。
MTモードでギアを低めに設定すると、コーナーが曲がりやすい。
MT搭載車に引けを取らないフィーリング。
そしていよいよ調子に乗って、屋根を降ろしてみる。
外は寒いけど、上着を着たままなら問題ない。冬だから日射は強くない。湿気もない。手袋を付けながら運転すれば冷たい風は当たらない。
ヤビツ峠の風、自然の空気を肌身で感じながら突っ走る。
246と比べたら対抗車両は少ない。排気ガスを被ることもない。
コーナリングすると、空気抵抗を直接受ける。オートバイに乗っているようで楽しい。
冬こそオープンカー?
そうです。
春は暖かいけど、時期によっては花粉症が辛い。(5月はおすすめ)
夏は蒸し暑いし太陽の紫外線が強すぎる。
梅雨明けの時期でもゲリラ豪雨が心配。
秋は良いですけど、紅葉エリアが混雑すると排気ガスが気になるでしょう。あとは落ち葉…。
となると、気候が穏やかな地域を選んで、人気が少ないワインディングロードを選べば、冬でもオープンカーを十分に楽しめると思います。
冬のドライブの楽しみ方の1つ、と断言しちゃって良いのかしら。
感想
宮ケ瀬畔。
暗くなり、返却時間が迫ったところで相模原に戻り、後ろ髪をひかれる想いでコペンを返却しました。
まるでオートバイでツーリングに行くような感覚で、自然のワインディングロードを楽しめる。でも四輪車の利便性も併せ持つ。小柄で、運転の楽しさを引き出してくれる素晴らしい相棒でした。
最後に、レンタルサービスの紹介
今回のレンタカーはオリックスレンタカー相模原清新店でレンタルしました。2021年現在、オリックスレンタカーさんは今も幅広いキャンペーンを展開されていますね。コペンだけでなく、S660やロードスターの特典が(期間限定で)用意されています。
あとはAnycaさんも沢山のオープンカーの物件がございます。
S660なら無人ステーションで、カーシェアと同じ感覚で借りれます。
コペンを借りた6年前から更に選択肢が増えている...くーっ!
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