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絵を、描かなければいけない。描かなければいけない理由などなくても。

バタバタバタと日常を過ごしながら最近は少し落ち着いてきたものの、少し先のことを考えるとまだまだ忙しくなりそうで、自分のギャラリー以外の案件が多く、楽しくもあり不安にもなる。

次はあんなことやろう!その次はこれやろう!とかやりたいことは沢山出てくるので最近はあまり自分一人ではやらずに誰かと一緒に何かを作っていこうとする動きが多い。

先のことを考えて楽しみだなー頑張らなくちゃ〜とか思いながら先日、ふと(自分自身の制作のことに打ち込めてないな)と感じる瞬間があった。

そう感じた瞬間に鳥肌が立つ。

ギャラリーにせよ他の仕事にせよ、こうやって多くの人は日常や仕事、目の前のことと向き合うのが精一杯になり、作品を作り続けることと疎遠になっていき、いつの間にか作らなくなっちゃうのかなぁと思ってとても怖くなってしまった。


今年の2月に個展をさせてもらって以降、自分の制作アトリエの引っ越しなどもあって全く制作できていない時期が三ヶ月ほどあった。

昨年からギャラリーを借りてでもいいからコンスタントに個展を開催していこうと決めたはいいが、振り返ってみればそのギャラリーの世界観や空間に寄り添った形で自分の作品を作り続けるスタンスが続いたことがもしかするとちょっと良くなかったのかもしれないなどと思いつつ、


つい先ほど尊敬してる先輩作家さんが久しぶりにのぞいてくれて、「ヤバい」と感じた。最近全然制作してないじゃーーーーん!!と。


久しぶりに会う人とは「最近どう?」「ぼちぼちやなぁ」みたいな会話が典型だが、僕の場合「最近どう?」と聞かれるとギャラリーや仕事としては色々と進展があるものの、自分の作品に関しての進展が何もない。ヤバい。


まだ制作アトリエが一部改装中だとかそうゆう言い訳はできるのだが、そんな言い訳はしたくない。


制作なんて、いつ、どこでだってできる。アトリエがなくて、制作場所がなくて、カフェくらいしかないのなら、カフェでできる制作をすればいい。超多忙で1日に15分しか絵を描く時間がないというのなら15分で描ける絵を毎日描けばいい。


そして僕の場合、活動のきっかけが路上で絵を売ることだった故か、人に自分の作品を見せてない、晒していない状態ではそれは僕の中で絵を描いてるということにすら当てはまらない。


一日中雨が続き、今日は昼前からパソコンに向かってずっと仕事で飽きてしまい、youtubeなどを見ようとしていたところで先輩がやってきた。


だめだ。


描かなければいけない。晒さなければいけない。

そうでないといけないのだ。理由はない。


ということで今週末展示あるよ。久々のグループ展です。きてね。最近描いたポストカードサイズの作品100枚くらい出します。まぁ、あので描いてるっちゃ描いてるんだけど、なんか、ねぇ



大阪で絵画制作や美術活動をしつつ、ARTspace&BARアトリエ三月を運営しています。サポート頂いた分は活動費やスペース運営費として使用させて頂きます。全ての人がより良く生きていける為に 美術や表現活動を発信し続けます。