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【自身で整理シリーズ #1 】もし、ご自身で整理をするなら◯◯から始める。

最近はモノづくりとか、アップサイクルの話が多く、遺品整理の話をほとんどしていなかったので、少しずつしていこうと思います(こう見えて遺品整理士ですw)。


⚪︎一気にやろうとするのは悪手


私の仕事は古民家専門の遺品整理で、ほとんどの場合「一度整理しようと思ったんだけど、あまりの量に断念しました」という流れで話をいただきます。

普段住んでいる家の整理整頓・収納などと違い、古民家の整理はほぼ90%以上が空き家です。使われなくなって数年以上が経過しているのが、ほとんどで、何十年前の物が蓄積されているのが常です。


これは全然少ない方の部類です(しかも整理しやすい状態)。


天井まで無造作に置かれている時もたくさんあります。

そういう状態の家を「丸ごと一人で整理する」というのは、本当に大変です。断腸の思いで整理し始めても、思い出の品を見つけると『あ!これ懐かしい』と手を止めることもしばしば(アルバムを見出したら詰みます😅)。それだけでな、何よりも量が多くて、一気にやろうとすると、参ってしまいます。

⚪︎まず小さな部屋から始める

そこで、もしご自身で整理をするのなら『小さな部屋から始める』のがおススメです。小さな部屋は何も、個室に限ったことではありません。浴室やトイレだって良い。浴室やトイレは、モノの種類・数も限られていて、分別もしやすい。なにより小さな部屋なので、すぐに整理が終わります。

古民家のほとんどは、和室が何部屋も連なっている家です。それを一気に片付けようとせず、ひと部屋ずつ確実に終わらせるのがポイントです。

『まだこんなにある…』よりも、『今日はこの部屋が終わった!』の方が、やる気も根気も続きやすいのです。

⚪︎短距離走ではなくマラソンであることを覚悟する

これも最初に意識しておいた方が良いことかと思います。仕事や家事、趣味などなど、基本的に人は毎日やることがあります。その『毎日やること』の合間を縫って、家の整理をするわけです。なので、集中的にやるというよりも、週末や土日、もしかしたら、もっと間隔が空いて2週間に1日とかになるかもしれません。もちろん、これ以上に頻繁に行えるのであれば、もっと早く進みます。

仮に8部屋ある古民家を、1週間に1回のペースで整理をするとします。1日1部屋を確実に終わらせて行ったとしても、8週間。つまり、約2ヶ月かかります(現実は残念ながら、こんなにスムーズに進みません😅その辺は今後書いていきます)。

週に1日のペースで整理が出来たとして、最初は『思うように進まない』というのが実際のところです。私も、かなり前に実家を整理したことがあるのですが、思い出のある品々を目の前にすると、本当に手が止まるんです😅

整理したものをリサイクルに出したり、まだニーズがありそうなものは売却できるものは売却したり。はたまたゴミ袋やダンボールといった資材が足りなくなったら、買いに行ったりなど。

使うもの、使わないものを分別し、それをさらに然るべき場所へ持っていく。それが一部屋ならそこまでかからないですが、数部屋となると時間も根気も必要です。ご自身で整理を始める前に『これは短距離走ではなくマラソンである』ことを、頭の片隅に置いておくと、気持ちが少し楽になりますよ。


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