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【解説】「こっから」が評判になる奇跡と必然性|SixTONES最新曲レビュー

SixTONESのエンターテインメントが、ついに世間にバレ始めた。


2023年6月14日、10枚目のシングル「こっから」がリリースされた。
どれだけ上手くいかなくても、天才じゃなくても「こっから」はじめよう!という応援歌として仕上げた一曲。

もちろんご存じの通り、SixTONESのメンバー・森本慎太郎が山里亮太を演じている話題ドラマ「だが、情熱はある」の主題歌だ。

オリコンシングルデイリーランキングによると、フラゲ日(6月13日)の売上枚数は373,165枚。

これは初日売上かつシングルだけで見た場合、デビュー曲「Imitation Rain」、次いで2枚目「NAVIGATER」に続くSixTONES史上3番目に多い枚数

「ABARERO」を経て、ドーム公演を経て、さらに大きくなったSixTONESにふさわしい実績と言えるであろう。


SixTONESが実現する新たなアイドル像

以前の記事でも執筆済みだが、SixTONESとは、これまでのアイドルにおいて相反していると思われていた「ファンから求められている偶像」と「自分たちが目指す理想像」を緩やかに統合していくグループだ。

つまり「ファンの期待」と「自らの理想」の両方を実現できるグループ。

この実現がどれほど難しいかは、昨今のジャニーズグループにおける休止・卒業・脱退などが物語っているし、日本社会を見渡しても、企業の成長と個人の幸せは両立されるべき、という時代に突入しているように感じる。

■【前作アルバムレビュー】SixTONESが提案する新たなアイドル像

SixTONESのブレない理想像

では、それほど難しい課題の実現を目指す彼らの理想とは。

SixTONESとは「自分たちの音楽に誇りを持つ」というブレない芯を持っている集団だ。

「音楽でやってることがブレたら、それすら崩れちゃうから。グループの調子はいいけどすごく危ないところにいたと思う。だから今回、この曲で勝負できてよかった」(ジェシー) 

2023年5月 音楽と人

これは前作「ABARERO」の発売時の発言だが、雑誌という公の場でこれを宣言できるほど、彼らは「音楽」を大切にしている。


加えてYoutubeチャンネルの企画の中でも、彼らの仕事や音楽への姿勢がよくわかる発言。

「俺らまじ頑張ったよな去年、耐えたよね」(田中)
「耐えたね」(森本)

自分たちが理想とする音楽を掲げ、それとのズレに真摯に向き合う姿だ。

■【SixTONES】占い2023運勢ランキング


期待と理想がマッチした「こっから」

この音楽へのこだわりが詰まった「こっから」は、ファンのみならず世間の期待と絶妙にマッチした。

それが明確に分かったのが、6月5日に放送された「CDTV‼ライブライブ」(TBS)での「こっから」歌唱後。

SNSではSixTONESのファン層以外からの賞賛の声が相次ぎ、YouTubeで公開されているMVはSixTONES史上最速で2000万回再生突破、そしてSixTONESのYoutubeチャンネル登録者数も200万人を突破した。

目に見える盛り上がりっぷり。

「こっから」の評判が良いのは奇跡であり必然

時代は以前より個人の幸せを尊重するようになった。

そして時代に合わせ、アイドルが目指す理想も変わっていく。
「売れたい」だけでなく、「自分たちの売れたいように売れたい」と
誰もが心の中で思うのは自然なことだろう。

これを「こっから」でアイドルのままSixTONESが実現しはじめている奇跡。

アイドルでありながら、
「売れたいように売れることができる」
これこそSixTONESの真の価値のひとつ。

しかし、それは彼らのこれまでの努力や姿勢がもたらしたものでもある。

だから、「こっから」が売れるのはSixTONESとっては必然なんだとも思う。

そしてこれからも彼らが誇りを持ち続ける限り、その爆発力は増していくばかりだろう。



■SixTONESのこれまでの努力がわかる記事

▽▽▽SixTONESに関する記事をまとめました▽▽▽

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海瑠‐uru‐ | フリーランスライター・インタビュアー
日本のドラマ・映画を中心としたエンタメ記事を執筆。
ヒトやモノのこだわりを見つけ出す・聞き出す記事を書いています。



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