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甲府旅行 食事と観光となかなか使えない地域共通クーポンのこと

go to travelキャンペーンを使った一泊二日の甲府旅行。宿泊したのは日曜日だったが、甲府市内の飲食店は日曜定休が多く、調べては休みだー!の繰り返し。そんな中でもなんとかありつけた美味しいものとお腹を減らすために出かけた観光と地域共通クーポンについて、記録する。


ランチはガレット

旅行に来たら、その土地の名物を食べたい。しかし、それにこだわり過ぎて「the 観光客向け」の店に行ってしまい、旅行だし楽しまなきゃと言い聞かせないと乗り越えられない経験をすることもある。名物にどれだけ興味があるかも重要だ。甲府の名物であるほうとうは、過去に食べたことがあるので興味は薄い。熟考の末、ランチは名物に拘らず、美味しそうなガレット屋さんに行くことにした。甲府の駅から10分ほど歩き、小さなお店が立ち並ぶ路地に「ガレットcafe すきまのじかん L’heure vide」はある。カウンターと、テーブルが5つくらいの小さなお店だがテーブルの配置が工夫されていてゆったりできる。本日のガレットが4、5種類、定番のものが5、6種類くらい。どれにしよう?と悩むくらいのバリエーションでどれも美味しそう。私は本日のガレットから、ローストビーフ、柿、春菊、たまご、チーズのガレットを、夫は定番メニューから、たまご、チーズ、ハム、シードルで煮た玉ねぎのガレットを選択。メニューは、パスタでいう「カルボナーラ」みたいに料理名があるわけではなく、使われる具材が列挙されている。ガレットってそうゆうものなのだろうか。

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結論から言うと、生涯のガレット経験を色鮮やかに塗り替えてくれるほど美味しかった。ランチセットはスープかサラダをつけられる。私はスープを選んだのだが、これがまた丁寧に作られたちゃんとしたスープでとても美味しい。ガレットは、ローストビーフ、柿、春菊とバルサミコが絶妙のマッチング。最初はサラダ風に具材を頂き、後半は半熟たまごをメインとして頂くと、ひとつのガレットがコース料理のように楽しめる。ワインが飲みたくなってしまった。シェフはフランスで修行経験がある方らしい。甲府に行ったら絶対に再訪すると固く決意しお店を後にした。

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善光寺であの世から生還する

ガレットでお腹がいっぱいになり、ホテルでのんびりしてもよかったが、夜ごはんのためにお腹を減らす必要がある。甲府城には行ったことがあるので甲斐善光寺まで歩くことにした。甲府駅からGoogle mapを頼りに30分ほど住宅街の合間を歩いた。途中、葡萄畑もあったりして、まぁまぁ楽しい。甲斐善光寺は、武田信玄公が川中島の合戦で信濃善光寺の焼失することを恐れ、永禄元年に建立したのが始まりだそう。長野の善光寺に比べたら小さいし、観光客がたくさん集まるわけではないのでやや寂れてはいたが、立派なお寺だった。天井には龍が描かれ、本堂で手を叩くとびぉんびぉんと龍が鳴く。また、ここ甲斐善光寺では「お戒壇めぐり」という特別な体験ができる。御堂の下に心という文字を模した真っ暗な通路があり、壁をつたいながらなんとか進んで奥にある錠前を触ることで仏様とつながり、幸せになる、75日寿命が延びるなどと言われているそうだ。暗闇はあの世であり、そこを通り明るい現在に戻ってくることで生まれ変わることを表しているとか。通路は本当に真っ暗で壁の触感だけが頼りになり、五感が研ぎ澄まされ、明るい外の光が見えたときは安堵した。生まれ変わるというのも大袈裟じゃないかなと思えるような不思議な体験だった。

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鳥もつ煮を食べたい

ランチでは名物にこだわりすぎないことも重要だなどとグダグダ言ってみたが、鳥もつ煮は食べたい。定休日が多く、難航したお店選びだったが、なんとか食べられそうなお店を見つけ、「小料理 哲」に向かった。

山梨のワインも日本酒も豊富にある。まずは日本酒からはじめることにし、念願の鳥もつ煮、馬刺し、お店名物の甲州富士桜ポークのミルフィーユしそ巻きチーズ、サラダをオーダー。鳥もつ煮はこんな味かなと想像した通りの味で安心するような美味しさ。もつは色々な部位が入っており楽しい。山梨の馬刺しは、熊本産ばかりだとネットには書かれていたが、こちらのものは、山梨産だと思う。しっかりした食感で臭みはもちろんないし、噛めば噛むほど味わい深く、新鮮な感じがしたからだ。名物のポークのミルフィーユしそ巻きチーズもうまー!外がパリッとしたチーズで、中はジューシー。溢れる肉汁を大葉が受け止め、しつこさは皆無。ワインにも合いそう。
山梨の名物を食べるという目標を達成し十分満足したので、2軒目を探すことにした。このお店で他のお客さんが「go toのクーポン使える?あ、使えないんだ。」というやりとりが聞こえてきた。この時は、ここでは使えないんだー、くらいしか思わなかった。この時は。。。

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ワインを飲みに2軒目へ

2軒目については、休みの店が多すぎて、ノープラン。駅からまっすぐ伸びる大通り沿いには何件が空いてる店がありそうなので、歩いて探すことにした。山梨ワインが飲めそうな郷土料理のお店があったが、なんとなく決定打がなく、もう少し歩くとなんとも素敵な佇まいのお店が。醸(かもし)という一枚板のカウンターが素敵な店内に入ることにした。

今日のおすすめは、空輸で届いたモンサンミッシェルのムール貝とのこと!この時点で良い予感しかない。白ワインをデキャンタでオーダーし、お通しの良質なチーズを頂きながらムール貝を待つ。艶々としたオレンジ色のそれはそれは美しいムール貝。ちゃんと1人分ずつ盛り付けてくれるのがさらにうれしい。もう、これが本当に美味しくて美味しくて。一般的なムール貝とは完全に別物。旨味が強く濃厚な味わいが口いっぱいに広がって永遠に食べていたい。

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スープも余すことなく頂きたくてパンもオーダー。このパンも米粉パンで軽くて美味しい。このほかにオーダーした絶妙な焼き加減のささみのグリル、天ぷら屋さんのように揚げたてを順に出してくれる天ぷらも、本当にに美味しかったー!

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デキャンタを空けたあと、お任せでグラスワインを頂いたが、このチョイスも素敵だった。わたしにはハーブのような香りがある養命酒のような少し変わったドイツの白ワイン、夫にはさっぱりとした辛口のアルザスの白ワインを。なんで好みがわかるんだろう?お店の雰囲気、お皿など全体的にセンスが良く、間違いなく幸せな気分になれる場所。メニューは時価のものも多く、お任せのワインの値段がわからなかったり、ちょっとお会計はドキドキするかも。安くはないけど、料理やサービス、雰囲気からしたら妥当だし、私は大満足。お腹空かせて行くよりは、ワインをゆっくり飲みながらつまむのが合っている。

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地域共通クーポンでお土産を買って帰るつもりが...

美味しい夕食、温泉、朝ごはんで満足し、あとはお土産を買って帰るだけ!と思っていた翌日。まずは駅の側にある甲州夢小路へ。ワインかお土産用のお菓子でも買おうかなと思って見て周ったが、どこも地域共通クーポンが使えない!

こんなお土産屋さんって感じのところでも、使えないんだーとちょっとふに落ちない思いを抱えながらも美味しそうだったレーズンサンドを普通に購入。こちらのレーズンサンドは、いろいろな種類があり、葡萄も大きく、クッキーはサクサクでかなり美味しかったのでおすすめ。

駅ビルなら使えるよねと思い直し、セレオ甲府の中にあるワイン屋さんへ。レジで地域共通クーポンのことを聞こうとすると、申請中で使えませんと案内の紙が。何度も同じ説明してるのよーって感じか滲み出るような話し方で、店員さんが補足してくれた情報に驚愕。なんとこの駅ビルで使えるのはコンビニと成城石井のみと!!これにはかなり衝撃を受けた。山梨ワイン、書いたかったのに。。。とりあえず、成城石井に行ってみると山梨ワインコーナが!3本のワインを選び、5000円の地域共通クーポンに対して、5147円のお会計となりお買い物ゲームは成功。でもやっぱり、選択肢が制限されたことに不満が残り、先程のワイン屋さんに戻り、シードルとワイン2本を追加購入。計6本のお酒を持ち帰った。

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満足はしたけど、地域共通クーポンは、成城石井のみを潤わせたという結果に。申請中ですと言っていたお店が多かったので、使えるお店は増えてはくるはず。甲府に行ったのは10月も半分以上が過ぎた頃。手続きが複雑なのかもしれないが、早く平等にみんなが使える制度になることを願う。

これから使う予定がある方は、事前にどこで使うかを調べておくと有効活用ができると思う。わたしも、下記のサイトを使って、次回はチェックしておこうと思った。



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