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ピンクのガネーシャがある観光名所のこと
バンコク郊外には巨大なピンクのガネーシャで有名なお寺がある。比較的新しいお寺だが映える写真が撮れるので人気があるらしい。
自力で行くのは大変なので送迎付きの半日ツアーを予約した。渋滞を避けるため朝8時出発だ。
巨大なテーマパークと化したお寺
渋滞もなく、1時間半ほどで到着したそのお寺は想像とだいぶ違っていた。ピンクのガネーシャをメインに祀った鄙びたお寺をイメージしていたが、着いたのは市場とお祭り会場と遊園地が混ざったような不思議な場所だった。
野菜や果物、調味料などの食品から某コーヒーショップのロゴを模したタンブラーまで多彩な商品を揃えたよろずショップから、植木屋、洋服屋まであり、買い物を目的に来ても良さそうだ。美味しそうな屋台もたくさん並び、ランチにも事欠かない。
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さらに、その傍らにはドラえもんや、ミッキーマウス、スパイダーマンまで、世界を股にかけて活躍するスーパーヒーローが勢揃いしている。しまいには、メインだと思っていたピンクのガネーシャより巨大な仏像まで聳え立っている。ここは一体?
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日本のお寺や神社の門前町でも似たような状況はある。それと比較すると、ここのお寺は人間の欲望により忠実にに作られているように感じた。
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ガイドさんによると、信心深いタイの人々は定期的に家族揃ってお寺に来る。でも、子供にとってはお寺だけでは退屈だ。大人だってせっかくの休日に買い物したい日もある。
ともすれば、家族がバラバラになりかねない事態を解決し、みんなが楽しくお参りできる機能を持たせたのがこのお寺の形なのだ。お寺が潤えば、巨大な仏像も追加できるし、子供が大好きなスーパーヒーローのラインナップも増やすことができる。ご利益も遊園地機能も向上し、家族揃って行きたくなる人気スポットが完成するというわけだ。素晴らしいお寺ビジネスモデル。
あれもこれもできて、みんなが楽しければ良いよね!って明るさがタイらしいなと思った。
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人気の秘密はスピード感
お寺ビジネスモデルが構築されているタイだけれど、当然ながら全てのお寺が好循環を回せているわけではないだろう。お寺の由緒やご利益にその人気はかかっている。ピンクのガネーシャの人気の秘密は、映え写真だけではなく、願いが叶うまでの早さにあるらしい。なんでも、お願いしてから叶うまでの早さが通常の3倍だとか。
それほど急ぎのお願いを神様にしたことがあったかな。無病息災とか長寿とかであれば、スピード感はそれほど重要ではなさそう。合格祈願は試験に間に合う必要はある。商売繁盛とかは経済状況によっては急ぎかもしれない。ガン封じとかになると一刻を争うこともありそう。
心願成就までの平均的な期間はわからないけど、ビジネスの世界では重要視されるスピード感が神様にも求められるタイ。それだけお参りが日常に密着しているのかもしれない。
お参りにに必要なお誕生曜日
最後にお参り豆知識。お誕生曜日という言葉があるかはわからないけれど、タイのお寺では自分が何曜日に生まれたがわからないと困ることがある。
お寺の中には曜日ごとに仏像があり、テーマカラーも決まっている。みんな自分の生まれた日の曜日を知っていて、該当の仏像にお参りをするのだ。
ピンクのガネーシャの周りには曜日ごとのネズミがいて、お願いごとは自分の曜日担当のネズミに囁く仕組みになっている。専用の台に上って、みんながネズミに内緒話をするようにお願いごとを伝えている様子はかわいいし、やってみるのも楽しい。
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テーマパークのようなピンクのガネーシャ観光、タイらしくておすすめです!
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