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学校生活の満足度87.9%の国とは?

目から鱗のドイツ流教育
「小学4年の成績で人生の進路が決まる」

こんな記事が出ていました。


ドイツの教育では、
子ども一人ひとりの

発達状態や学習テンポを

重視した教育が行われているようです。

ドイツで小学校へ入学するには、

『入学適正検査』を受けます。

これは、

小児科医が発育状態を見るもので、

入学して『勉強する』環境に

対応できるか、

身体的・精神的側面の
両方をチェックするらしい。

もし、小学校へ行くのには
まだ早いと判断された場合、

授業時間が短く
少人数制の入学準備学校(クラス)を勧められます

保護者の受け止め方も、

むしろ、

早く入学して授業に
ついていけないよりは、

準備が整ったタイミングで
入学するほうが良いと考えるそうです。

年2回出る成績表の結果により、
小学1年生から留年があります。

成績や子供の能力について
先生と保護者が面談し、
相談のうえで留年が決定します。

授業についていけないのなら
無理して進級するのではなく、

その子に合ったペースで
確実に学習させるための仕組みです。

日本で留年という言葉は、
どうも勉強ができないという
イメージがありますが、

そういう感じではなく、

その学年をクリア出来たか
できないかの判断基準の要ですね。

日本の様に、
クラスに出来ていない子がいたとしても、
次の学年に自動的に
行けるのとはえらい違いですね。

考えてみたら、
すごくひとりひとりに寄り添った、
心こもった教育ともいえます。

ドイツの教育制度では、
小学校の4年間を終えると、

その最終成績によって
進路が3つに分かれるそうです。

★卒業後すぐに職業訓練を受けて働く場合。

★職業専門学校などを経て
 事務職や専門職になるためのコース。

★大学進学を目指すコース。

小学校の4年間で、
進路を決めなければいけないのは、

ちょっと日本では考えられません。

興味深い調査結果があります。


内閣府の

「我が国と諸外国の若者の意識に関する調査」
(2018年)によると、

「あなたは、学校生活に満足していますか」の問いに

「満足」

「どちらかといえば満足」

と答えた日本人は65.1%

調査した7か国中で最下位だった。
(個人的には65.1%は思った以上の数字です)

それに対して、

ドイツは87.9%と調査国中で
最も高かったという。

約9割が満足って素晴らしいです。

ではなぜこのような仕組みが
取れるのかといえば、

ドイツは幼稚園発祥の地

幼児期の教育がしっかりしています。

ドイツの幼稚園は大まかに

☆市・町が運営している公立幼稚園

☆教会が運営している幼稚園

☆私立幼稚園

この3つに分かれます。

公立幼稚園や教会系幼稚園は、

日本と大きく違うところは

一般的にクラス編成は縦割りで、

3歳から6歳ぐらいまでの
子どもが同じクラスにいます。

ここは大きく日本と違いますよね。

送迎バスはなく、

保護者やベビーシッターが
園児の送り迎えを行い、

登園時間の制限も緩く、

園児はだいたい
6時から9時の間に登園します。

また制服、指定のカバン
上履き・体操着などもありません。

本当に自由ですよね。

公立幼稚園や教会系幼稚園に
満足できない親たちは、

自らの理想に近い教育理念を
掲げている私立幼稚園を選択します。

ここは日本と一緒で、
教育熱心でどちらかと言えば
裕福な家庭の子どもたちです。

ただ、お受験はありません。

私立幼稚園で代表的なのは

〈ヴァルドルフ幼稚園〉

思想家ルドルフ・シュタイナーの
「人智学」に基づいた
一貫教育が行われ、

日本では「シュタイナー学園」
として知られていますよね。

〈モンテッソーリ幼稚園〉

20世紀の初めに

イタリアの精神科医
マリア・モンテッソーリが
提唱したメソッドに基づく幼稚園。

「感覚教育」と「自発性」を
重視したメソッドは、

世界各国の幼稚園や学校で採用され、
日本でも色々なところで採用されています。

〈森の幼稚園〉

1950年代にデンマークで
ひとりの母親が自分の子どもと
近所の子供を集めて

森の中で保育したことから始まり、
北欧やドイツで広まりました。

現在では1500以上の森の幼稚園が
ドイツ国内に存在しています。

森の中に小さなコンテナか
小屋があるのみです。

お弁当を食べるのも、
トイレをするのも全て戸外です。

園児たちは雨や雪の日でも
森の中を歩き回って過ごし、
木の枝、草の葉、石など
玩具として遊びます。

〈フレーベル幼稚園〉

1840年、
フリードリヒ・フレーベルによって
緑の山々に囲まれた町に
世界で最初の幼稚園が創られました。

これも日本ではおなじみですよね。


私立幼稚園であっても、
日本ほど教育熱心ではなく、

お受験があるわけでもなく、
のびのびと幼児教育がされています。

習いごとの強制は
幼児にストレスを与えるので良くない

というのが一般的な考えで、
習い事はあまり盛んではありません。

しかし、スイミングだけは例外です。

この理由もすごいです。

泳げなければ命を落とす危険もあるため、

幼稚園に入るとスイミング教室に
通い始める子どもが多いそうです。

ただ、泳げるようになったら、
すぐに辞めるそうです🤣

個人主義が浸透している
ドイツなどのヨーロッパ社会では、

幼い頃から

自己確立のための
訓練があたりまえの考え方
です。

「自分らしく遊ぶこと」を尊重


調和を大切にする日本では、

小さい頃から
自己より周囲に視線を
向けることを教えられます。

「みんなと仲良く遊ぶこと」を尊重

どちらが大切かとは、
比べることができませんが、

国としての幼児教育に関しては、
日本がいかに遅れているのかわかります。

ドイツの教育の良さは、

子どもの能力に合わせた
学習環境を整えて、

能力以上の強制を課さない
ドイツの教育システムは、

一見残酷に見えながら、

「人生は成績がすべてではない」

「あなたはあなたのままでいい」

幼いころから教えてくれています。

日本はといえば、

どちらかといえば真逆ですよね。

そして、最近では
日本も絶対に見習わないといけないのが、

環境意識が高いドイツ人

自然を大切にする気持ちは
幼少期の「楽しい!」から学びます

身近な自然に接して、
楽しいと思うこと。

そこから興味が広がります。

ドイツの幼稚園では

夏でも冬でも、
雨でも雪でも、
大嵐でない限り、

子ども達は毎日必ず30分は外で遊びます。

雨の日には、雨の日にしか
出来ない遊びがあります。

ここの考え方が、
日本人にはない考え方で見習うところですよね。




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