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子育て世代に知ってほしい4つのコツ/求められた抱っこには全力で答える

何があっても全力で応えてほしい

幼児期には、何か事あるごとに、
お母さんを探して、飛びつき抱っこを求めます。
こういうときには、何があっても全力で応えてほしいです。

ついつい忙しかったりすると
「はいはい、分かったからちょっと後でね」
なんて、突き放していませんか?

子どもがしがみついてきたら、
理由は何であっても、抱き上げてあげて「
どうしたの?」「そうね、痛かったんだね」
「痛いの痛いの飛んでいけ」などと
気持ちを受け止めてあげてください。

幸せを感じるオキシトシン

そうしてやると、子どもの脳の中には
オキシトシンといった幸せを感じるホルモンが
いっぱい分泌されることがわかっています。

やがてつらかった気持ちが消えていき、
落ち着いて、子どもは「もういい」と離れて、
また遊びに行けるようになるのです。

動物たちも本能的にこの行動はしています。
分かりやすいのが、お猿さんなんかですよね。
赤ちゃんは必ずといっていいほど、お母さんにべったりです。

オキシトシンは、
家族やパートナーとのスキンシップや
信頼関係に深くかかわるホルモンです。

本来はママの母乳を出すためのものですが、
嬉しい、楽しい、気持ちいいと感じた時に脳で作られます。

赤ちゃんの五感の中でも“触覚”はいちばん最初に発達する感覚です。

実は、ママのおなかの中にいるときから
あると言われています。

ママやパパに触られたり見つめ合ったりすると、
赤ちゃんの心拍は安定してリラックス状態になり、
脳の視床下部からオキシトシンが分泌されます。

オキシトシンは不思議なことに相互に作用するので、
赤ちゃんはもちろん、ママやパパにも分泌されます。

分泌されると、
やさしい気持ちや幸せな気分になるため、
愛情ホルモン、幸せホルモン、絆ホルモンとも呼ばれます。


愛着を深め成長を促すだけでなく、
ストレス反応を弱める、
情緒を安定させるなどの効果をもたらします。

心の安全基地ができた

こうしたことを繰り返すうちに、
子どもはいちいちお母さんにしがみつかなくても、
自分で自分を癒やすことができるようになります。

何かあったら、お母さんが抱きしめてくれるから大丈夫。
そう思って、自分の心の中にいる
温かいお母さんに慰めてもらうことができるのです。

このようになることを、発達心理学では
「心の安全基地ができた」と表現するようです。

こうして育つ社会性や人への信頼、
楽観性といった特性は、
脳の奥にある大脳辺縁系や脳幹部が
つかさどっているといわれています。

古い脳

これらの部位は進化の初期段階で獲得した“古い脳”で、
生命維持のために安全や危険、好き嫌いを判別し、
行動に影響を与えます。

思考力や記憶力、計画性などをつかさどるのは、
大脳新皮質という“新しい脳”ですが、
これを働かせるエンジンを古い脳が担っているのです。

現代社会で、普通では考えられないような、
いろいろと問題を起こす人が、
非常に増えてきました。

世の中には、早く自立させようと、
厳しく当たる親もいます。
しかし、それは残念ながら逆効果なのです。

記憶に新しいところで、
東京大学前刺傷事件というのがありました。
幼いころから、医学部という十字架を背負わされていたようです。

つまり、しがみつく行動を保証し、
心の安全基地をしっかりつくることは、
古い脳を健やかに育てることにつながり、
やがて新しい脳である大脳新皮質を
上手に使うことができる頭のいい子を育てることにつながります。

現代社会では、脳科学という素晴らしい学問が進んでいます。

脳の中身は直接見ることはできません。
だからこそ、仕組みを理解することにより、
幼少期の脳を将来の為にシッカリと作ってあげるのは親の仕事です。

しかし、これを理解しているのと
していないのでは雲泥の差。
だから親やはり勉強しないといけないのです。


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