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デジタル教科書への全面移行ってどうなんでしょうか?

政府の「GIGAスクール構想」により
公立小中学校で1人1台の学習用端末の
配備・活用が進む中でのアンケートです。

国が2024年度から学校への本格導入を
目指すデジタル教科書について、
全国の公立小中学校500校に
読売新聞がアンケートを実施したところ、
デジタル教科書への全面移行に懸念を抱く学校が
9割近くに上ることがわかった。

まあ、頭の固い&古い先生たちのアンケートですからねぇ。
どこまで信じてよいのかは若干疑問もあります。


懸念の理由

懸念の理由に
「端末の故障や不具合」を挙げた学校が
18%で最も多いらしいが、
これは機械的な事ではなく、
対処ができないという意味合いでしょうね。

全面移行

個人的に思うのが「デジタル教科書への全面移行」
全面移行する必要はないのではないでしょうか?

ランドセルが重いという問題もあるので、
タブレットにした方が、軽くはなります。

しかし、鉛筆や紙を使って学習すること、
視覚以外の感覚を使うことでの
学習効果の大切さもあります。

筆圧であったり、消しゴムで紙が破れてしまったりする
経験は重要なのではないでしょうか?。

メディアの活用やプログラミングなど、
これからの時代必須ですが、
アナログ的要素を排除するのは
ちょっと違うような気がする。

あとは、環境の問題もあります。
全ての家庭がネット環境があるわけではないです。
ここは重要なポイントです。学校も同じです。
学校のネットワーク環境もまだ十分に整っていないのが現実。

デジタル教科書が紙の教科書に劣るというのは実に前時代的な考えだし
スマホネイティブの今の子ども達がタブレットに対応できないとは思わない。

Yahooニュースコメント

という意見もあるようだが、やはり、紙の良さはあります。

まずは、基本的な教科書は紙のままにして、
資料集や副読本はどんどんデジタル化して
併用するのが妥当ではないかと思います。

「0」か「100」

この「0」か「100」かの極端な考え方をまずやめるべきでしょう。

この国は少しでも問題があれば
一歩を踏み出さないことが多すぎ。

問題点ならいくらでもあるわけなので、
やりながら改善していくという考えに、
なぜならないのでしょうかね。

そして、先生たちの「懸念」を
取り除かなくてはいけないでしょう。

なぜ懸念するかと言えば、何か不具合があった時に、
結局、先生(担任)にのしかかってくるからです。
ましてや、ITの専門家ではないわけですからね。

役割分担

企業であれば、役割はいろんな部門に分かれているが、
学校は担任がすべての窓口なので、
ますます負担が大きくなります。

「営業」
学校で言えば「授業」

「総務」
学校で言えば「安全管理、備品管理」

「お客さま窓口」
学校で言えば「保護者対応」

「コンプライアンス窓口」
学校で言えば「いじめ対応」

「IT環境整備」
学校で言えば「担任」←ここが一番よくない

まずは、「IT環境整備」のポジションの
専任者をおかないといけないでしょう。

実際に、昨年、大津市の小学校で、
学習用端末には通常、
不適切なサイトを閲覧できないよう
フィルタリングがかけられているが、
フィルタリングを突破して、
児童がわいせつ動画を閲覧していたという事件もありました。

九州でも、友達のIDとパスワードを使い、
友達の学習ドリルに不正アクセスしたという例もあります。

担任ごときでは、対応できないことも、
今の段階で起きています。

ということは、全国3万校でやり始めれば、
もっともっと色々な問題が出てきます。

なにか、この国は方向を間違っているような気がします。

Yahooニュースのコメントで
大学の医学部の医師の方のコメントが答えのような気がします。

医学部で学生を15年指導する大学医師です。医学生がタブレットのみで勉強するようになってから、彼らの知識量だけでなく病態や治療法をリンクさせて考える力が圧倒的に減りました。国家試験程度には合格はできるでしょうが、同様の傾向は若手医師にも見られます。
さらにここ数年、働き方改革の影響で、診療の目的が「早く帰ること」になっており、患者を丁寧に診察し、知識を総動員して最適な治療を導き出すというこれまでの当たり前の診療が消えつつあります。
社会がこういう薄くパターン化された医療を求めているのですから、我々が変わらないといけないのかもしれませんね。

Yahooニュースコメント


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