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「聴く」スキル

人と関わる、人を介する仕事の多くは「聴く」が基本的かつ大事なスキルではないかと思います。カウンセリングやコーチングはじめ、コンサルティングでの課題解決においても「聴く」は必須なので常に磨いていくものだな〜と。そしてこの「聴く」が出来てはじめて、すべてが成り立つもの。人間関係においては皆さんが身につけても良いかもしれません。今回はこの「聴く」スキルに重要なノンバーバルな型について綴ってまいります。

「聞く」ではなく「聴く」

きくというと、真っ先に思い浮かぶのは「聞く」。こちらの方が一般的ですよね。漢字でも門構えの中にしっかり「耳」の字が入っていますので、問題はありません。でも、じっくりときくという場合には、この「聴く」という字を使うことが多いようです。

「聞く」を使う場合は、どちらかというと「きく」ことをあまり意識しなくても入ってくる音や情報をキャッチすることと幅広い行為です。音楽が聞こえてくる、誰かの声が聞こえる、物音が聞こえる、など。無意識も含まれますが、意識する領域が少ない場合も含まれます。

一方の「聴く」は、漢字でみると「耳」「たす(+)」「目」と「心」で「聴」。
耳だけでなく、目で観て、心で感じてといわゆる体全体で、いわゆる五感を使ってキャッチする行為です。意識的にかつ全集中で「聴く」ということになります。そのため、「聴く」は大変疲れる行為なのです。そのためカウンセリングなど「聴く」が重要視されるものだと、せいぜい50分程度が限界です。

とすると「聴く」の方がより意識的に積極的に「聴く」ので「アクティブリスニング」と呼ばれたり、専門用語として「傾聴」とも表現されます。

「聴く」の具体的な方法

この「聴く」ですが、ただ意識していればできるかというと、意外に難しく簡単ではありません。本当に「聴く」はとても奥が深い、そのため私自身も日々の実践を重ねながら「聴く」力を高めています。聴くが上達するためにも、スキルとしてシンプルに3つのノンバーバル(非言語)な型をマスターする必要があります。

1.目線
「人の話を聞く時はしっかりと目を合わせる」は小さな時から教わっていることです。実際に、目線が合わなかったり、キョロキョロしているとどんなに「話を聴いています」と言われても、聴かれている感が得られないもの。それくらい目線は大事です。だからといって、いわゆるガン見、じーっと見つめすぎるのもよくありません。目線はお顔全体を見るように、話にあわせて目をしっかり合わせることです。

2.姿勢
足や手を組んだり、ふんぞり返っていたり、はたまた身体が別の方向を向いていてはやはり「聴く」ことを拒否しているのかという風に伝わってしまいます。相手の身体全体を向けて、真正面よりは少し斜めにズラスと相手も緊張せずの位置で向き合うことができます。椅子にはできるだけ深く腰掛けて、背筋を伸ばし、手は前に。もちろん足も手も組んではいけません。相手の話す内容に応じて少し前のめりにもなれるようにするとよいですね。

3.反応
いわゆるうなずきや相づちのことです。無反応だと相手はちゃんと聴いているのかわからなくなり、話す気をなくしたりもします。話しの合間にうなずくだけでも、相手は「聴いている」と安心して続きを話してくれます。ただし、ウンウンとしょっちゅう頭を立てに降ったりすると、そっちに気がとられてしまいます。適度なうなづき、話の内容によって大きく少なく、または小刻みに。表情をしっかりあわせて使い分けながら反応していきます。オンラインのコミュニケーションは、リアル以上にわかりやすく大きく反応することも鉄則ですね。

本当に「聴く」ことが身につくには実践の積み重ねが必要ですが、「聴く気持ち」をノンバーバルで全面に示せることも重要です。相手が「聴いてくれている」と思って頂けることが実はそれ以上に重要だったりするからです。
ぜひご自身の「聴く」を点検してみて下さい。

「聴く」が出来ているかどうかを客観的に知りたい、また「聴く」を体感したいという方はぜひこちらから。

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